取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、そのときに感じた率直な思いを語ってもらう。

今回お話を伺った杏那さん(仮名・45歳)は29歳のときに結婚して、現在は実の母親と子ども2人の4人暮らしをしている。杏那さんは昨年の3月に離婚に至った。

「やっとです。離婚したくないと言いながら行動がまったく伴わない夫と、離婚をお金で止めようとした義母からやっと解放されました」

何もできない父を、母は最期まで愛情深く寄り添っていた

杏那さんは埼玉県出身で、両親との3人家族。杏那さんの家はしっかりしている母親が中心で、「そんな母の周りに何もできない父親と私がいた」と振り返る。

「母親は兼業主婦で働いていたんですけど、家のこともすべてやっていました。私は家事を手伝うこともあったんですが、父親は本当に家のことを何もしない人でしたね。亭主関白のように家でどっしりと偉そうにしているとかではないんですが、何も一人で決められませんでした。父方の祖父母の兄妹が少し癖がある人たちが多くて、お金のこととか、家のこととかでよく揉めていたんですが、父は長男なのに何もできないから母親は巻き込まれていました。詳しくは知らないけれど、叔父がよく家に来て母親と相談していましたから。母親からしたら子どもが2人いるみたいな感じだったんじゃないですかね」

それでも両親の仲は良かった。母親は一度も父親を見捨てることなく、最期まで一緒にいたという。

「父親は2年前に亡くなりました。腎臓が悪くて、入退院を繰り返していたので、早期退職をして母親が面倒を見ていました。

父はサラリーマンでした。勤めていた会社が倒産したときに無職になって一度起業したんですが、それも失敗して。無職のときも家にいるだけで、何の役にも立っていなかったのに、母親はそんな父親に文句のひとつも言わずにいつものように明るく話しかけていました。私は父親みたいな人は嫌ですけど、両親を見ていると夫婦っていいなとは思いましたね」

【夫は妻の代わりに入社した人と不倫。次ページに続きます】

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