披露宴は、新郎新婦にとって人生の大切な節目を祝う特別な時間です。しかし、その進行や演出を考える際には「どのようにすればゲストにも喜ばれる披露宴になるのか」と悩むことも多いもの。近年は「余興なし」や「親族のみ」など、新しいスタイルが増えてきました。

本記事では、披露宴の基本的な流れから、人気の演出例、スタイル別の進行プランまでをわかりやすく解説します。ゲストも新郎新婦も笑顔になれる披露宴を計画するためのヒントを見つけてください。

目次
最近の披露宴スタイルのトレンド
披露宴の流れを押さえよう|時間配分のコツ
人気の演出|ゲストが喜ぶ工夫とは?
最後に

最近の披露宴スタイルのトレンド

披露宴は家族や友人と喜びを分かち合う場です。近年は「親族のみ」や「余興なし」など、シンプルで温かみのあるスタイルが注目されています。

一方で、ゲストへの感謝を伝える演出や、自分たちらしさを表現する披露宴も増えています。それぞれのスタイルの特徴を知り、最適な形式を選びましょう。

「親族のみ」の披露宴が選ばれる理由

親族中心の披露宴は、少人数でアットホームな雰囲気が魅力です。挨拶や歓談の時間を多く取れるため、ゲストとの距離が縮まりやすいのが特徴です。遠方からの移動がある場合も短時間で進行できるため、ゲストの負担を軽減できます。

「余興なし」のシンプルスタイル

余興を省略するスタイルは、時間を効率的に使える点で人気です。その分、食事や歓談、写真撮影の時間を多く取り、ゲストがリラックスして過ごせる工夫が重要です。新郎新婦のメッセージ上映など、代替の演出アイデアも取り入れられます。

披露宴の流れを押さえよう|時間配分のコツ

披露宴は、新郎新婦の感謝の気持ちをゲストに伝える大切な場であり、スムーズな進行がその成功を左右します。ただ時間通りに進めるだけでなく、ゲスト全員が楽しみやすい雰囲気を作ることが重要です。

本セクションでは、基本的な進行例に加え、親族中心や余興なしなど特定のケースに適した時間配分を提案します。

一般的な披露宴の流れと時間配分

披露宴の基本的な進行例は以下の通りです。

・受付(30分)

ゲストが到着し、会場にスムーズに入れるよう、受付の配置や動線に配慮が必要です。この時間を活用して、ゲストブックの記帳や記念撮影を行なうこともできます。

・開宴(10分)

司会者の進行で開宴します。新郎新婦の入場時に感動的な音楽を流すことで、会場全体の空気を温める工夫も効果的です。

・新郎新婦の挨拶や乾杯(10分)

新郎新婦の感謝の言葉と乾杯は、披露宴の始まりを象徴する瞬間です。簡潔で心のこもった挨拶がゲストの期待を高めます。

・食事・歓談(60分)

ゲストがリラックスして食事を楽しむ時間です。BGMや会話の邪魔をしない演出を取り入れ、和やかな雰囲気を演出しましょう。

・演出やスピーチ(30分)

友人スピーチやサプライズ映像など、披露宴のハイライトとなる時間です。ゲスト参加型の演出を入れると、全員が楽しめます。

・締めの挨拶と退場(20分)

新郎新婦や親族代表の挨拶で、披露宴を心地よく締めくくります。ゲスト一人一人を見送りながら感謝を伝えることで、より温かい印象を残せます。

「親族のみ」の場合の流れ例

親族だけを招待する披露宴では、少人数ならではの親密な雰囲気を活かした進行が大切です。以下では具体的な例をご紹介します。

食事と歓談を中心に進行

乾杯後はゆったりとした時間を取り、家族同士の交流を深める場を設けます。写真撮影や記念品の贈呈を取り入れると、和やかさが増すでしょう。

挨拶の時間を多めに確保

新郎新婦の感謝の言葉や親族代表の挨拶を丁寧に行なうことで、より感動的な時間を作ることができます。

所要時間の目安

一般的には約2時間程度が適切です。短時間でも内容を濃くするために、進行役を立てて全体をスムーズに運ぶことをおすすめします。

「余興なし」の場合の時間配分

余興を行なわない披露宴では、食事や歓談を充実させることで、自然体で楽しめる空間を作ることが大切です。以下では、工夫例を挙げていきます。

歓談をメインイベントに

余興を省略する場合、歓談が披露宴の中心になります。テーブルごとに新郎新婦が挨拶回りをすることで、ゲストとの距離を縮める演出が可能です。

写真撮影やメッセージ上映を活用

歓談中に、各テーブルごとに新郎新婦とゲストが撮影できるフォトセッションを取り入れると、自然な交流が生まれます。また、ゲストからの事前メッセージを映像化して流すと、会場全体が温かい雰囲気になることでしょう。

BGMでムードを演出

場面ごとにBGMを変えることで、シンプルながら印象的な雰囲気を作ることができます。例えば、歓談中には穏やかな音楽、退場時には感動的な曲を選ぶといいでしょう。

人気の演出|ゲストが喜ぶ工夫とは?

披露宴は、新郎新婦にとって感謝を伝え、ゲストと特別な時間を共有する大切な場です。最近では、伝統的な形式だけでなく、新郎新婦の個性が光る柔軟な演出が注目を集めています。ゲスト全員にとって思い出に残る披露宴を作るためにはどんな工夫が必要なのでしょうか?

ここでは、定番演出から最近のトレンドまで、多様なアイデアを紹介します。

定番演出にひと工夫を

友人スピーチや映像上映は、披露宴で長年愛されている演出です。これらを形式的なものに終わらせないためには、新郎新婦の思いを込めた一工夫が光るでしょう。

1.スピーチに新郎新婦のストーリーを盛り込む

友人スピーチでは、新郎新婦の具体的なエピソードを語ることで、新郎新婦の人柄も伝わり、会場全体が温かい雰囲気になります。また、スピーチの中に少しユーモアを加えることで、ゲストの笑顔を引き出せます。

2.映像にゲスト参加を取り入れる

映像上映では、ゲストが事前に撮影したメッセージや写真を組み込むと、個々の参加を感じられる演出に。サプライズとして取り入れるとさらに感動が深まります。

「カジュアル披露宴」に合うアイデア

形式にとらわれないカジュアルな披露宴では、リラックスした雰囲気を活かした演出が求められます。自由な発想で、ゲストも新郎新婦も楽しめる空間を作りましょう。

1.フォトブースで思い出作り

ユニークな装飾や小道具を用意したフォトブースを設置することで、ゲストが自由に写真を撮れる場を提供。インスタント写真をその場でプレゼントする演出も喜ばれます。

2.ビュッフェスタイルでゲスト交流を促進

ビュッフェ形式にすることで、ゲスト同士の交流が生まれやすくなります。また、料理の種類を増やし、ゲストが選ぶ楽しみを提供すると、披露宴の満足度が向上します。

年配のゲストなどで足が不自由な方がいらっしゃる場合は、あらかじめ配膳の段取りを決めておきましょう。

3.ゲームやクイズで全員参加型のイベント

披露宴中に、ゲスト全員が参加できる簡単なクイズやゲームを取り入れることで、会場が一体感に包まれます。例えば、新郎新婦に関するクイズを出題し、正解者には記念品をプレゼントするのもいいアイデアです。

最後に

披露宴は、日頃子どもたちを見守ってくれている方たちへ感謝の気持ちを伝える場です。我が子、そしてゲストにとっても楽しめる素敵な披露宴となるよう、親としてもポイントを事前に確認しておくことが大切です。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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