マンションの管理と運営を担う「マンション管理士」
マンションの維持や管理の専門家
マンションの管理と運営に関するコンサルティング業務がマンション管理士の仕事。2001年の「マンション管理適正化法」の施行にともなってスタートした国家資格です。
主な仕事は、マンション管理組合の運営や、改修工事の計画表を作成すること。また、住民と管理会社のトラブル解決など、マンション管理に関わるさまざまな業務を担います。
試験は年に1回、11月に実施され、四肢択一のマークシート方式で50問が出題されます。「区分所有法」「マンション標準管理規約」といった関連する法令からの出題のほか、建築・設備に関する問題や実務・会計に関する問題が出されるため、幅広く学ぶことが大切です。
情報処理技術の入門レベルの国家資格「ITパスポート」
IT未経験者にこそ取得してほしい資格
ITのスキルは、ビジネスシーンにおいては欠かせないものとなり、IT人材の需要が高まっています。
「自分にはITの技術も経験もない」とがっかりする人もいるかもしれませんが、改めてパソコンやインターネットを学び、「ITパスポート」を取得すれば、道は開けます。
ITパスポートは、「情報処理技術者試験」の入門編となる国家資格です。合格すれば情報社会を生き抜くために必要な初心者レベルのITスキルが身につきます。
まずはITパスポートの資格を取得し、それをベースに「基本情報技術者」「情報セキュリティマネジメント」資格へとステップアップすれば、セカンドキャリアの選択肢も広がります。
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『誰でも稼げる小さな仕事』(金澤美冬 監修)
宝島社
金澤美冬(かなざわ・みふゆ)
2004年、早稲田大学政治経済学部を卒業後、三菱倉庫株式会社に入社。2010年よりキャリアコンサルタントとして活動開始。2018年にプロティアン株式会社(旧EDUCI)を設立。定年前の準備や定年後のセカンドキャリア支援のための「おじさんLCC(ライフキャリアコミュニティ)」および、おじさんによるおじさんのためのセミナーを運営している。時事ドットコムで「令和おじさん進化論」連載中。