明らかに妻に夢中になっている男たち
調査3日目もオフィスへ。ランチタイムに出てきた妻を追います。40代後半と思しき男性社員とカフェでランチをしています。2人は楽しそうに食事をしていますが、男女の関係ではなさそう。男性は妻に夢中になっており、手を握らんばかりの勢いで迫っています。
妻は箸の上げ下げの所作が美しく、食べ方もキレイで気持ちがいい。私たちが座ったテーブルの隣に30代の女性2人が座り、「ゲ、マミコ(妻)だ。あいつまた色目使ってるよ」「部長の現地妻って噂だよ」「色気づいて、マジキモい」などと罵っている。
その会話から、妻はコロナ直前に赴任してきた英国人部長(50代)の生活をサポート。そのうちに男女の仲になり、社内の一部では公認の関係になっていることもわかったのです。また、他にも妻に夢中になっている男性は多数おり、30代の女性達は「マジ、男は見る目ない」と言っていました。
この日も張っていると、17時30分に妻は会社から出てきて、品川のレストランに向かいます。ここは値段は張るものの、カジュアルな雰囲気で、飛び込みでも入ることができます。
妻が先に席につき、待っていると長身の男性が入ってきました。明らかに外国人で、高級そうなスーツがとても似合っています。
2人は2時間程度、英語で会話しながら食事。男性が妻に夢中になっていることは私たちも見て取れて、「一緒に住みたい」という話をしていることが聞き取れたのです。
食事が終わると、2人は腕を組み、妻は男性にしなだれかかっている。そして、迎えに来たハイヤーで、大崎のマンションに入っていきました。
以上を依頼者・信明さんに報告すると「これはないだろう」と頭を抱えていました。
「これで離婚をされてしまえば、娘にはもう会えないでしょうね。これは断固として拒否します」と語っていました。
その後、信明さん夫婦がどうなったかは知る由もありませんが、役職定年の給料半減で夫婦仲が悪くなったり、離婚話が進むことはあるようです。
「金の切れ目が縁の切れ目」ではありませんが、お互いに歩み寄り、心を通い合わせることで、夫婦関係は維持されていく。妻は信明さんに「愛している」と言っていたそうですが、信明さんはどうだったのかな……と「I LOVE YOU」を連発する妻の恋人を見ながら思いました。
探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/