取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、そのときに感じた率直な思いを語ってもらう。

今回お話を伺った篤子さん(仮名・37歳)は30歳のときに4年交際していた男性と結婚。出会った先は都内だったものの、今は夫の地元である奈良県で2人暮らしをしている。

「夫はすべて後出し。離婚まではされないと思っているのか、結婚前とは別人になってしまいました」

親の希望通りに進むのが退屈で仕方なかった

篤子さんは兵庫県出身で、両親と3歳下に弟のいる4人家族。篤子さんの家は兵庫県内でも裕福な人たちが暮らす地域で生まれ育ち、実際に同級生には裕福な家が多かったという。篤子さんの家族も父親が自営業を営んでおり、お金の不自由は感じたことがなかった。

「母親が飛行機が苦手だったので海外旅行にはあまり行っていないのですが、夏休みや年末年始などは避暑地で過ごすことが多かったです。祖父母が別荘を持っていて、そこによく遊びに行っていました。

友達とは普通に外で遊んで泥んこになったりしましたけど、みんな習い事を掛け持ちしていて、誰かしら来られないことが多かったです。私もバレエにピアノ、習字に水泳、そして英会話を習っていました。学校が終わったら1時間だけ友達と遊んで、その後習い事に向かうというスケジュールでしたね」

父親は篤子さんにはある程度の学歴を求め、弟には完璧な学歴を求めた。篤子さんは自分の意志ではない女子大に進学して、大阪府内にある人材派遣会社に就職。しかし2年勤めた後で親に内緒で東京の会社へ転職。上京した直後は親に勘当されかけていたそう。

「親の勧めるルートをズレないように進んでいたんですが、本当につまらなくて。そんなときに大学の友人が上京してとても楽しそうに東京での生活を送っていることを知って、私も強行してしまいました。勤めている間に転職活動をして、場所が決まったら日帰りで家を探して。家が決まると、実家から荷物を少しずつ友人の家に運んで、友人の家から引っ越しをしたんです。ちゃんと事前に親に伝えたんですが、案の定、大反対。大きな荷物はほとんど持っていかなかったので親は諦めたと思ったその矢先に、強行してやりました。

母とは連絡を取っていましたが、父とは結婚するまで関係は最悪でした」

【俳優の卵だった夫はその夢を諦めてプロポーズをしてくれた。次ページに続きます】

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