皆さんはいつから将来の老後の資金作りをしていますか? まだ始めていない人はいつから始めようと思っていますか? 今回は、道具の一つでもあるiDeCoを選択した場合、まず何から始めればいいのか、どのような手順で進めていけばいいのかを一緒におさらいしていきたいと思います。

100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。

目次
iDeCoの始め方
申し込みや手続きに必要なものとは
自分に合ったiDeCoの選び方とは
まとめ

iDeCoの始め方

まず、iDeCoを始めるステップについて触れたいと思います。流れとしては以下の通りです。

Step1.加入対象者であることを確認する
Step2.掛金の上限を確認する
Step3.資産運用の考え方を理解する
Step4.運用商品を選ぶ
Step5.金融機関を選択する

Step1.加入対象者であることを確認する

iDeCoを始めるにあたり、自分は対象者かどうかを確認していきましょう。どれに当てはまるかで、掛金も変わってきます。まず、現時点(2022年8月時点)の対象者は下表の通りです。

特に注意をしていただきたいのは、お勤めされている方です。会社の制度によっては、iDeCoを活用できないケースもありますので、お勤めの担当部署に確認すると良いでしょう。

<加入対象者>

(厚生労働省HP「iDeCoの概要」より抜粋)

加入資格があるかどうかを簡単に診断できるサイトがあるので、こちらでも確認することもできます。

<参考>加入診断:https://www.ideco-koushiki.jp/start/#step1

Step2.掛金の上限を確認する

掛金とは、毎月積み立てる金額のことですが、加入区分によって上限が異なってきます。下表で確認をしていきましょう。

ちなみに、掛金は限度額内であれば月々5,000円から1,000円単位で決めることができます。毎月の積み立てではなく、半年に1回、年に1回などと回数を選択することもできます。

<加入対象者>

(厚生労働省HP「iDeCoの概要」を基に株式会社SMILELIFE projectで作成)

Step3.資産運用の考え方を理解する

資産運用をしたことのない方や慣れていない方は、必ず「資産運用」について理解を深めてから始めましょう。

以前「資産運用とは?|初心者におすすめの運用方法やポイントを解説【お金の学校】」
https://serai.jp/living/1046739)の記事でも触れていますが、まずは資産運用における「リスク」とは何かを理解しましょう。資産運用における「リスク」とは、簡単に言うと将来の収益の「振れ幅」のことをいいます。投資した資金は増えたり減ったりしますが、この不確実性のことを「リスク」といいます。

資産運用を始める際には、どのくらいの利回りで増える可能性があるのか(リターン)、併せてどのくらいの幅で値動きをするのか(リスクの大きさ)をチェックします。 自分のリスク許容度に合わせて始めると良いでしょう。

Step4.運用商品を選ぶ

Step3で資産運用の考え方を理解し自分のポートフォリオを決めたら、それに合った商品を選択していきます。iDeCoのラインナップは各金融機関で異なってくるので、自分のポートフォリオに合った商品があるのかを確認をしましょう。

運用商品は、元本確保型商品と投資信託の2種類があります。ラインナップとしては、基本的には35種類前後なので、その中から選んでいくことになります。投資信託は、運用期間中に信託報酬という手数料がかかりますが、商品によって異なるので必ず確認するようにしましょう。

<参考>カテゴリーで比較:https://www.dcnenkin.jp/search/product.php

Step5.金融機関を選択する

前述の通り、ラインナップは証券会社によって異なってきます。自分のリスク許容度(ポートフォリオ)に合った商品を選択できるところに絞っていくと効率的です。また、iDeCoは加入時や運用期間中の口座管理料、受取時などに手数料がかかってくることも知っておきましょう。

加入時手数料は2,829円、受取時手数料は440円と各機関一律ですが、運用期間中は171円~589円(積み立てを行う場合)、66円~484円(積み立てを行わない場合)と幅広いです。特に、運用期間中の手数料は毎月かかってくるものなので、確認をしながら金融機関を選択しましょう。その他にも移管する際にかかる手数料もありますので、確認しておくと良いですね。(2022年5月31日時点)

<参考>手数料で比較:https://www.dcnenkin.jp/search/commission.php

では、上記を踏まえたうえで、始めるタイミングはいつが良いのでしょうか? iDeCoは、時間を味方につけてお金に働いてもらいながら、なるべく長く運用することでその効果が期待できます。もし、リタイヤ後の準備のためにiDeCoを活用していくのであれば、始めるのは早ければ早いほど良いでしょう。

まだ始めていない方でも、10年以上時間が取れるのであれば、なるべく早く始めた方が良いと言えるでしょう。

また、ご自身のリタイアまで10年はなくても、制度変更により現在は65歳までであれば加入が可能となっています。受給開始は75歳まで繰下げが可能となっているので、リタイアまでの期間が比較的短い方であっても、ケースによってはiDeCoの選択もあると思います。

なお補足ですが、お勤めの方は、iDeCoを申し込む際に「事業主の証明書」が必要となります。そのため、金融機関所定の書類を確認し、勤め先に提出してください。

申し込みや手続きに必要なものとは

iDeCoの申込方法は、金融機関の窓口やコールセンター、ネット等で書類を取り寄せて、必要事項を記入し、本人確認書類を添付して金融機関に送付して完了です。

金融機関所定の書類は、「確認書」「個人型年金加入申出書」「預金口座振替依頼書 兼 自動払込利用申込書」「確定拠出年金配分指定書」のセットが一般的です。会社員や公務員の方は、上記と併せて「第2号被保険者に係る事業主の証明書」も必要となります。

「第2号被保険者に係る事業主の証明書」は上述したように、勤め先に提出し記入してもらう必要があります。時間を要する場合もありますので、書類が手元に届いたらなるべく早く申請をしましょう。

申込書類に記入をするうえで、必要となる情報は以下の通りです。特に、基礎年金番号はすぐわからない方もいると思います。年金手帳や年金事務所の窓口、お勤め先などでご確認ください。

・基礎年金番号
・掛金引落口座情報(銀行名/支店名/預金種別/口座番号/名義人)
・銀行届出印

金融機関の到着した日付によって開始するスケジュールも異なってくるので、確認をしておくと良いでしょう。

自分に合ったiDeCoの選び方とは

自分に合った「iDeCo」を選択するためには、将来の収支を反映させたライフプランを作って、今から10年後、20年後の金融資産の推移をシミュレーションしてみると良いですね。そして、リタイアまでの期間を踏まえたうえで、どのくらいの利回りが必要になっていくのかを把握することが大切です。前述のリスク許容度に合わせたポートフォリオを決め、それに合わせて商品を選択していきましょう。

初心者の方やリタイアまでの時間がとれないときは、リスクを抑えた債券多めの保守的なポートフォリオでスタートすると良いでしょう。また、手続きの際にサポートが必要な場合は、金融機関の窓口やコールセンターを活用することもできますよ。ご自身に合ったiDeCoを選ぶために、しっかりと理解を深めて始めることをお勧めします。

まとめ

色々なライフイベントがある中で、誰にでも共通しているのがリタイアです。また、ひと昔前と異なりリタイア後の人生も長くなってきています。リタイア後にどんな生活をしていきたいかは人それぞれですが、公的年金以外に自助努力でリタイア後の資金準備をしていくことは必要不可欠な時代になってきています。

準備をするための道具の1つとしてiDeCoのおさらいをしてきましたが、いかがでしたか? これからiDeCoを始める方は、手順を踏んでひとつずつ進めてみてください。また、既に始めている方も、ご自身の期待するリターンが得られているのか、現状を確認しておきましょう。想い描いているリタイア生活を送るためにも、まずは第一歩を踏み出すことが大切です。

自分自身で考えるのが難しい場合には、専門家であるファイナンシャルプランナーに依頼することをお勧めします。 商品販売をしない中立的なファイナンシャルプランナーは、相談者の立場に立って最適な方法を考えてくれますよ。

●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.com FB

●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。

株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com

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