帰宅が遅く、目に見えてお金が減っている

絵梨さんは母と都心のマンションに同居しています。母の様子がおかしいことに気付いたのは3月頃から。

「母が卒業した都立高校の同窓会があったのです。“還暦記念だから、誰よりも若くいくわよ”とめっちゃ張り切ってエステに行っていたので、覚えています。その日は朝帰りしていたので、これは何かあると思っていたんですけれどね」

それから、家のお金が減り始めた。母は金銭感覚がなく、役員報酬として受け取ったお金をまるっと使ってしまうそう。

「マンションは叔父の会社名義で、社宅になっています。祖父が母の性格を知っており、母名義にしたら、すぐに売ってしまうと思ったんでしょうね。そのほかにも、“もしもの時のために”とまとまったお金が入っている口座があるのですが、そこからお金が減っているんです。母に聞いたら“知らないよ”としらばっくれる。だから、これ以上傷口が拡大しないために、山村さんに調べてもらいたくて」

母は男性に貢がれることはあっても、貢ぐことは今までなかったという。

「だからこそ気になるんです。母は世間知らずでピュアなところがある。それに母が卒業した都立高校は、かなりレベルが低い。母はお嬢様学校に行っていたのですが、校則を破ったことで退学になり、そこに編入しているんです。生まれて初めての共学で恋愛に目覚めたとも言っていたので、ホントに気になってしまって。山村さんには母の交際相手を突き止めてもらい、その背景を調べてほしいのです」

絵梨さんは、「母のように依存心が強い女性に手を出す男性に、いい人は少ない」という考えがあります。

「幼いころからろくでもない男性を見てましたからね。母が男性に貢いだお金は150万円くらいです。中途半端に少ない金額というのが、また気になる。母は金曜日に必ず出かけます。移動はいつもタクシーです。どうぞよろしくお願いします」

【ウソにウソを重ねて、実態がわからない……その2に続きます】

探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/

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