関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、熟年夫婦、そして我が子や孫を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は、大手通信関連会社に勤務している唯奈さん(32歳)です。コロナで2年ぶりに帰省をし、母(60歳)の様子が変わっていたことで、私たちに相談してくださいました。唯奈さんのように、「久しぶりに行ったら、実家が変わっていた」と驚く20~60代の人は多いです。その結果として、子供が親の素行調査依頼をすることが多々あります。

何もできない父と、しっかり者の母

「先日、久しぶりに帰省をしました。半年ほど前までは、母からは“帰って来なさいよ”と頻繁にLINEがあったのに、気づけばピタッとなくなっていました。これ幸いと東京で自粛生活を満喫していたのですが、あまりにも連絡がないと気になるもので、父の66歳の誕生日もある連休を利用して特急で2時間かけて帰省しました」

唯奈さんは3人姉妹の長女で、2人の妹は結婚して東京で生活をしています。

「私だけが独身なんです。専業主婦をしている母は、父の誕生日になると父の好物のちらし寿司やてんぷらを作って祝っていました。それも楽しみにしていたら、家には誰もいない。母に電話しても出ないので、LINEをすると30分後に“帰って来るなら連絡してよ”と返信。父とも連絡がつかず、父が親しくしている理髪店に行ったら、おかみさんが“唯奈ちゃんのパパさんは地元の商工会議所のメンバーと、ゴルフ旅行に行っているよ”と教えてくれたんです」

生まれてから30年以上、父の誕生日をしないことはなかったので、驚いたそう。その後、母に連絡しても音信不通。父とは夜に連絡がつき、翌日の昼過ぎに帰るという。そこで、唯奈さんは駅前のビジネスホテルに泊まったという。

その翌日、昼12時すぎに実家に向かうと、母は「おかえりなさい」と迎えてくれた。13時すぎに帰宅した父は玄関先に旅行バッグを放置。母は手際よくそれらを片づける。父が食卓に座ると、何も言わずにお茶と新聞とタバコが父の目の前に置かれる。

「父は亭主関白で、家事が一切できないんです。だから、父が一泊2日でいない間に、母も羽を伸ばしていたんだと思いました。その夜、久しぶりに家族3人で食事をしたのですが、父は無言でテレビを観ながら食べていました。母のスマホが鳴りLINEの返信をしているところをのぞくと、男性の顔のイラストがアイコンになっているアカウントに、ハートマークだらけのメッセージを送っていたのです。父は何も知らずにボーッとしている。良妻賢母の母が、男性とやり取りしていることが衝撃でした」

【よく見ると母は若返っていた……次のページに続きます】

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