米国留学した息子が猛アプローチで結婚した
既婚女性が身を寄せるのは、実家が多い。実家について聞くと、嫁の実家は海外だという。
「嫁はアメリカ生まれ、アメリカ育ちの日本人で、実家は西海岸にあります。嫁は実家との折り合いも悪いみたいなんですよね。息子との出会いは、彼がウチの会社の社費で留学をしていたとき。嫁に一目ぼれした息子が猛烈にアプローチをして、半ば強引に付き合うことになったそうです。結婚式で嫁の友達からそんな話をされて、顔から火が出るほど恥ずかしかったです」
写真を見せていただくと、嫁は「美人のオーラ」があり、どこか春子さんに似ています。
「結婚するにあたり、アメリカで暮らしたいという息子と嫁に対して、“絶対に日本で生活しなさい”と言ったのは私と主人です。嫁にしてみれば、まあまあの家と結婚できるし、それなりに豊かな生活ができるのだから、そこは折れたんでしょうね。日本に帰ってきて、すぐに孫娘も生まれました」
結婚生活は最初のうちは幸せそうだったという。しかし、嫁が2人目を流産したあたりから、暗雲が立ち込めてきたようにも感じたそう。
「息子は飽きっぽいというか、女性からも人気があるものですから、とっかえひっかえするようなところがあるんです。嫁も“遊びなら”と目をつぶっていたのですが、折り合いが悪かったですね。よく孫も預かっていました」
嫁はグローバル企業で責任がある仕事をしている。仕事をしながら、ほとんどの家事・育児を一人でこなしており、多忙そのものだった。
「だから、私の出番ですよ。保育園の送り迎え、泊りがけの出張では1週間預かるなどサポートしました。ウチのお手伝いさんと一緒に、息子の家の掃除をしに行ったりね。嫁ちゃんは“お義母さんありがとう”と言ってくれて、エステをプレゼントしてくれたこともありました」
そんないい関係が、コロナと息子の浮気で分断されてしまった。
「悔しいやら、恥ずかしいやら、残念でならないですよ。嫁ちゃんにLINEをしても返事はないし、電話は応答しない。ここまで私をシャットアウトするのは、離婚の意思を固めているからだと思っています。離婚だけはさせたくないし、このまま行方不明になっても困ります。だから、あなたに調べてもらって、居場所だけでも把握したい。その後、どのように手を打って行くかを考えたいと思います」
【嫁の家には20代の男性がいた……その2に続きます】
探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/