関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、熟年夫婦、そして我が子や孫を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

大学時代に出会い、妻の会社の「跡取り婿」になった

今回の依頼者は、智子さん(66歳)です。疑惑の対象者は同じ年の夫。ここ半年ほど夫の様子がおかしいと、私たちに調査を依頼してくださいました。

カウンセリングルームでうなだれる智子さんは、超ハイブランドのスーツを颯爽と着こなした女性です。髪は丁寧にセットされており、とてもつややか。「毎日、洗ってセットしてもらっているの」とおっしゃっています。

人脈も豊富で、跡取り息子と、海外で働く娘もおり、それぞれに孫もいる。この世の全てを手に入れたような智子さんを悩ますことは何なのでしょうか。

「夫が経営する会社に、この女が入って来たんです」と、うるんだような瞳の女性の写真を見せてくれました。ボブヘアはボサボサで、服も明らかにファストファッション。ボディラインもたるんでおり、口の周りの産毛も目立つ。智子さんの対極にある女性ともいえます。

「この女が、夫の……というか、夫が代表を務める会社は、私の曽祖父が起業した会社なのです。この女性が入ってから、言いなりだった夫が、ちょくちょく無視をしたりするようになったんです」

怒りを込めて語る智子さんに、背景を伺いました。すると、夫は智子さんの入り婿で、出会いは智子さんが有名な女子大学に在学していた20歳の頃。近くにある国立大学に在学していた夫は、智子さんに一目ボレ。半ば強引に交際をスタートし、24歳の時に結婚したとか。

「できちゃった婚ですよ。夫は地方の酒蔵の三男坊で、私は一人娘。私の父が“こいつなら大丈夫だ”と見込んで、婿に入ってもらったんです。ウチは、曾祖父から様々な事業をやっていまして、直系の子孫は私の父です。しかし、私の母は病弱で私しか子供がいなかったんです。父は直系にこだわり、夫に婿として入ってもらったんです」

夫は経営者の才覚があった。部下や社員を統率し、前に進んでいく。そして智子さんを愛し、尊敬もしていた。

「ウチの会社の営業販路拡大や、商品企画は私の人脈によるところが多い。夫は私に対して“あなたに会えたから、こんなに豊かな人生を送れる”と言っていたのですが、半年前におかしくなってしまったんです。それを教えてくれたのは、今ウチの会社の副社長をしているウチの息子でした」

【己の子供に不倫がバレるなんて、みっともない!……次のページに続きます】

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