東京で気の許せる仲間ができた

本当に別れが訪れたときもそこまでヘコまずに済んだのは、今日子さん曰く「負のことへの心の耐性」と「東京の職場でできた友人」のおかげだとか。

「職場がすごく人間関係が良くて、転職組が多いからか風通しも良くて。友人もまったくいない状態での上京だったのでうまく馴染めるか怖かったんですが、最初から皆さん気さくに声をかけてくれました。

仕事はWeb広告の営業兼営業事務。何人かのグループになって仕事を進めるんですが、そのグループもみんなで遊んだりする仲になりました。彼氏にフラれたこともずっと黙ってようと思っていたのに、元気がなく暗いからと飲みに連れて行ってくれて、そこでポロリと言葉がこぼれてしまいました」

そんな居心地の良かった職場を今日子さんは3年で辞めてしまう。その理由は知り合いからの紹介。給料は約1.5倍を提示される。

「彼氏がいなくなったことで定期的に女子会をしていて、飲み会を介して知り合った人の1人だった男性に、その仕事を紹介されました。仕事内容は今と同じようなもので給料は1.5倍、実際に紹介された人に会ったときも感じが良かったので飛びついてしまいました。そのときは3年も仲良くしていた友人とは職場を離れても大丈夫だと思っていたんです」

新しい職場に勤めて数か月でコロナ禍に突入。想像した仕事とはかけ離れた内容をやるしかない中、孤独感が強くなっていく。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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