夫はマイペース。5年も付き合ったそれまでの生活が結婚後も続くと思っていた
優花さんが旦那さまと出会ったのは職場。先輩後輩の間柄から出会って半年ほどで恋愛関係に至り、約5年の交際期間を経て結婚します。
「夫のことは好きだったというよりも、交際を迫られたことで断ったほうが職場でやりにくくなるなという思いがありました。もちろん嫌いじゃなかったからというのもありましたけど。
結婚したいと思ったのは、長年付き合う中で別れるようなすごく嫌なポイントがなかったから。夫はいい意味でも悪い意味でもマイペースで付き合ってからも自分の生活のペースを変えることはありませんでした。毎年男友だちと旅行にも行くし、趣味でフットサルチームに所属していたんですが、その活動もずっと続けていました。私もどちらかというと自分の時間が欲しいタイプだったので、勝手に別行動してくれる夫は居心地が良かったんです。あと、5年も付き合ったのだからこのまま結婚したいという気持ちもありました」
旦那さまの実家は埼玉県、20歳過ぎで父親を亡くしてから母親は1人で生活をしているそう。旦那さまの実家に挨拶に行く直前で優花さんはあることを告げられたと言います。
「『いずれは母親の近くで暮らしたい』と告げられました。一緒に暮らしてほしいと言われたらさすがに抵抗があったかもしれないけれど、夫の実家は都内寄りだったので、まぁいいかなって。そのときは母子2人きりで、親思いの優しい人だなって思いました。こんな人と結婚できるんだって満たされていましたね。幸せボケ状態で、いつもみたいに最悪のパターンを想像しなかったんですよね……」
義母の第一印象は夫にそっくり。当初は微笑ましく見えた母子似たもの同士ですが……。
【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。