人類は先史以来、“壁に絵を描く”という行為に魅了されてきました。アルタミラやラスコーの壁画などです。それらは、祖先の高い表現能力を示すもので、アートの始まりであると言われています。
![バンクシー《ラヴ・イズ・イン・ジ・エア》Love Is In The Air](https://serai.jp/wp-content/uploads/2021/08/b5494c3ed86a6452971b39d970e3e822-500x500.jpg)
古代人の自由な表現を思い出させてくれるのが現代のストリート・アートです。現代アートの先人であるキース・へリングやバスキアの次世代として、いま世界で最も注目されている、アート界の異端児、“バンクシー”。
![バンクシー《ラフ・ナウ》Laugh Now 2003年](https://serai.jp/wp-content/uploads/2021/08/56e589ed5330c79b66403182198c2f0f-353x500.jpg)
しかし彼の創作活動の全貌や動機などを知る人は少なく、謎に包まれています。
いったい“バンクシー”とは何者か、それを問う展覧会が開かれています。
本展の見どころを、主催者にうかがいました。
![バンクシー《モンキー・パーラメント》Monkey Parliament 2009年](https://serai.jp/wp-content/uploads/2021/08/fc6edde4a01ccf344f541ec1c6325f7e-500x303.jpg)
「最大の見どころは、世界中に分散するバンクシーのストリート・アートの代表作を、テレビ局の美術チームが会場にリアルに再現していることです。活動の3大地域といわれるアメリカ、中東の街並みがまるで“映画のセット”のようなリアルさで再現されています。しかも撮影OKです。
![バンクシー《風船と少女》Girl with Balloon(Diptych)2006年](https://serai.jp/wp-content/uploads/2021/08/163ca47624e13100867ad07c26fe22e4-500x500.jpg)
もう一つの見どころは、街中や美術館では通常見ることのできないプライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品を一挙公開することです。バンクシーに代わって真贋を認証するペスト・コントロールにより本物認定された作品の数々で、バンクシーの足跡とその謎に迫ります。また、バンクシーの制作風景を収めた写真を含め、多種多様な表現方法による出品作品は圧巻。ファッション・デザイナー、ポール・スミス氏秘蔵の油彩画は必見です」
![バンクシー《コンジェスチョン・チャージ(混雑税)》Congestion Charge 2004年](https://serai.jp/wp-content/uploads/2021/08/d33fd047528822dd03344da37078cd11-500x436.jpg)
まるで映画のセットのような美術展!! ぜひ会場でそれを感じてください。
【開催要項】
『バンクシーって誰?展』
会期:2021年8月21日(土)~12月5日(日)
会場:寺田倉庫G1ビル(東京・天王洲)
住所:東京都品川区東品川2-6-4
電話:050・5542・8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://whoisbanksy.jp
開館時間:11時から20時まで、金・土・祝前日は21時まで(入場は閉館30分前まで)
休館日:10月5日(火)、10月12日(火)、10月19日(火)
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
※開催情報は変更となる場合があります。最新の情報は公式サイトやSNSでご確認ください。
巡回:名古屋(2021年12月19日~2022年3月27日)、大阪(2022年4月23日~6月12日)、郡山(2022年6月29日~8月24日)、その後高岡、福岡でも開催予定
取材・文/池田充枝
![](https://serai.jp/wp-content/uploads/2021/08/b5494c3ed86a6452971b39d970e3e822-1-e1629181253236.jpg)