妊娠に対して、深く謝罪を繰り返した義両親
奈実さんが旦那さまと出会ったのは、短大時代のアルバイト先。一緒に働いていく中で恋愛関係になり、お互いが社会人になってからも関係は継続。結婚は子どもを授かったことがきっかけだったそうですが、お互いに結婚はずっと意識していたと言います。
「学生時代に知り合って、そこからずっと付き合っていました。彼は京都出身で兵庫県内の大学に通うために一人暮らしをしていて、私は実家だったので彼の家に入り浸っていました。
彼は大学、私は短大だったので、同い年でしたが学生期間は私のほうが短くて、社会人と学生のすれ違いで別れかけたことはあったんですが、そのすれ違いを脱したときにお互い社会人になってしばらくしたら、結婚しようとプロポーズを受けていました。だから子どもができたことがきっかけではあったけど、結婚の時期が多少左右されただけという感じでした」
旦那さまは一人暮らしをしていたこともあり、付き合っている頃に相手の母親と一度挨拶をしたのみの関係性だったそう。結婚の報告に行ったときには認めてはくれたものの、奈実さんの両親に挨拶に行くと謝罪の言葉ばかりを口にしたとのこと。
「今よりもたしかに授かり婚には寛容ではなかったかもしれませんが、お互い26歳の社会人でもあり、そこまで……とは思いました。妊娠が発覚したときには先に私の家に彼が挨拶に来てくれていて、私の母親と父親と別々に報告をしたんですが、どちらも喜んでくれていたので。それなのにそのことを伝えても謝りに来ると。私は両親にその意向を伝えて、後日個室のレストランで対面する時間を作ったのです」
対面の場で両親の離婚を知った義両親の態度が……。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。