母親孝行、していますか? 遠くに暮らしていると、なかなか孝行する機会も少ないかもしませんね。でも、他界してしまったら、感謝の言葉を伝えることすらできなくなってしまいます。
そこで、家族のための自分史作成サービス『親の雑誌』(https://oyanozasshi.jp/)を運営する株式会社こころみが、全国の成人男女(計130名)を対象に、「親孝行に関するアンケート調査」を実施しました。そのアンケートからは、母親が他界した後、67%の人が「心残りがある」と回答しています。後悔しないためには何ができるか、考えていきましょう。
■他界した母親にしてあげたかったこととは?
「(母親が他界した人へ)親御様への心残りはありますか?」質問したところ、67%の人が「心残りがある(やや心残りがある/とても心残りがある」と回答しました。
次に「母親にやってあげたいこと / やってあげてよかったこと / やってあげたかったこと」を聞いたところ、下記のような意見が出てきました。
母親が健在の方からは、「母親が健在のうちにやってあげたいこと」として下記の意見が出ました。
1位 – 旅行 (49%)
2位 – 孫と過ごす時間 (21%)
3位 – 食事 (18%)
4位 – 会話/おしゃべり (8%)
5位 – 会いにいく (7%)
一方、母親がすでに他界した方の「母にやってあげてよかったこと(できたこと)」は下記の通りでした。
1位 – 旅行 (32%)
2位 – 介護/看病 (23%)
3位 – プレゼント (18%)
4位 – 会いにいく (14%)
5位 – 自分の幸せ/結婚/成長を見せる (9%)
そして、「母にやってあげたかったこと(できなかったこと)」としては下記が挙げられました。
1位 – 旅行 (14%)
1位 – 話をする/話を聞く (14%)
1位 – 感謝を伝える/優しくする (14%)
1位 – 同居する/近くに住む (14%)
5位 – 人生の記録/自分史を作る (9%)
「プレゼント」などのモノを贈ることよりも、「旅行」「孫と過ごす時間」「食事」「介護/看病」「話をする/話を聞く」「感謝を伝える/優しくする」「同居する/近くに住む」など、母親と一緒に過ごす時間や会話、思いを伝えることを大切に感じられた傾向が強く見られました。
また、母親が健在の方からは「母親が健在のうちにやってあげたいこと」として2位にあがった「孫と過ごす時間」ですが、母親がすでに他界した方たちのアンケート結果ではいずれも5位以内に入りませんでした。代わりに「介護/看病」「プレゼント」「会いにいく」「話をする/話を聞く」「感謝を伝える/優しくする」などが上位に。母親が他界した後は、孫と過ごす時間よりも自分自身と母親との時間や会話が大事だったと実感されたように見受けられました。
■母親への心残りのある方から、昔の自分へアドバイス
母親がすでに他界した、かつ、母親に対して「やや心残りがある」「とても心残りがある」と答えた方に、「昔の自分にアドバイスするとしたら何を伝えたいですか?」と質問したところ、母親との会話、気持ちを伝えること、一緒の時間を過ごすことにもっと時間を使っておけばよかったと考える回答が多く寄せられました。
(コメント抜粋)
・もっと話を聞いてあげて。もっとそばにいてあげて
・「もっと自分が立派になってから」と考えていたが、その時にできることをもっとするべき
・もっと家族との時間を増やすべきだった。もっと沢山一緒に出かければ良かった。家にいる時はもっとリビングで一緒に過ごすべきだった
・もっと若い頃から、親とコミュニケーションをとっておけば良かった
・感謝の言葉、母が大好きだった
・感想や元気な姿をもっと声とか具体的に表現して伝えたら、親も少しは安心できたかも
・高齢者の命ははかないので、聞いておくべきことは早めに
・自分の事だけでなく、周りの家族の思いもわかってあげて。自分の思いや家族の思いを色々と話し合ってね!
・他人だと優しく接することもできるのに、親だとついきつく言ってしまうことがあった。「ママにイラついたら一呼吸空けて話そう」と言ってあげたい
・闘病生活だけでなく、もっと早い段階で同居すれば良かったかな。良い思い出も後悔も含めて母を思い出さない日は無いです
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いかがでしたか? すでに母親が他界された方たちからの「昔の自分へのアドバイス」の中には、心に響くものもあったのではないでしょうか? 母親・父親がご存命であるならば、できるうちに、親孝行をしておきたいですね。
■調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年4月22日〜2021月5月4日
有効回答数:130名
調査対象::全国の成人男女