つわりのしんどさを救ってくれた義両親。子どもができたときも一番喜んでくれた

澪さんは、29歳のときに、友人が主催した飲み会で旦那さまと知り合います。年齢は2歳下で、仲良くなるまでに時間はかからなかったとのこと。初めてのデートで付き合うことになり、相手が澪さんのマンションに転がり込む形で同棲がスタートします。

「私は大学生のときに実家を離れて、そのまま大阪で就職しました。大学から就職してもずっと付き合っていた男性がいたんですが、8年ぐらい付き合ったのにいつになっても結婚話が出ず、むしろその話題を避けるようにされたので別れました。その後に出会ったのが、今の夫です。別れたことを気の毒がって友人が主催してくれた飲み会でした。私は姉弟の影響もあって、年上よりも年下のほうが接しやすくて、夫とはすぐに仲良くなりました。

彼は大阪市内の実家暮らしだったので、私の家にずっといるようになって、気づいたら同棲状態でした」

付き合って1年にも満たないときに澪さんの妊娠が発覚。実家の父親以外は全員喜んでくれたそう。

「夫は一応実家暮らしだったので、何度も夫の家族と食事をしたことがありました。結婚前には『澪ちゃん』と名前呼びされていましたし、妊娠の報告にもとても喜んでくれて。夫にはすでに結婚している2歳上の姉がいたんですが、子どもはまだだったので、初孫だったこともあったと思います。

私の父親には、夫を連れて挨拶に行くまではずっと電話にも出てくれなくて無視されていました(苦笑)。でも挨拶後は、夫とも打ち解けて結婚と妊娠を喜んでくれましたよ」

妊娠期間はひどいつわりに見舞われ、仕事を辞めて早めに帰省し、里帰り出産に備えることに。そのとき旦那さまの仕事が忙しい期間で、澪さんの実家へは義両親が車で送ってくれたといいます。

「最初その話をいただいたときには、しんどいのに気を遣いたくないとお断りするつもりだったんですが、義母のゴリ押しに負けてしまって。でも、実際は度々休憩を挟んでくれたり、私は氷が多いアイスでつわりが少し楽になるタイプで、サービスエリアの度に、アイスが必要かどうか聞いてくれて、お願いしたら義母は走って買いに行ってくれるんです。本当に感謝しかありませんでした。片道の運転でも疲れるのに、義父は私の実家に迷惑がかかるからととんぼがえりして。なんてできたご両親なんだと思いました」

子どもの誕生のときも、母親に代わって面倒を見てくれた義母。率先した行動を頼もしいと思っていたが、それはお節介とは紙一重で……。【その2に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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