取材・文/ふじのあやこ

家族との関係を娘目線で振り返る本連載。幼少期、思春期を経て、親に感じていた気持ちを探ります。(~その1~はコチラ

今回お話を伺ったのは、大阪府内の企業で働いている玲子さん(仮名・39歳)。大阪府出身で、両親と4歳下に妹のいる4人家族。共働きながら仕事を優先する父親と、子どもを優先してくれた母親の下で育ちます。小さい頃から父親とは一緒に暮らしているものの気を遣う存在のまま。社会人になり結婚を意識した男性には父親と違って玲子さんを優先してくれる優しいところがあったと言います。

「父親は昔から無条件で優先するべき対象で、気を遣う存在でした。小さい頃こそ何も思わずに受けいれいていたものの、私にも彼氏ができたことで両親の関係や家族関係に違和感を覚えるようになって……。

婚約者は元々社交性があって誰とでも仲良くなれるタイプで、気遣いがとてもできる人でした。私の些細な体調の変化や気持ちなどにも瞬時に気づいてくれて、寄り添ってくれる優しさを持っていて、私はそこが大好きで、結婚したいと思っていました」

婚約破棄を「良かった」と父親は言った

父親と違って優しいところがあると思って惹かれた男性でしたが、同棲という生活を共にすることで徐々に本性が明らかになっていきます。同棲生活は1年で解消、結婚には至りませんでした。

「同棲するにあたって、最初こそ家事は分担ということになっていたんですが、彼が忘れていた家事について私がやってあげることが増えていき、いつの間にか私がやることが当たり前になってきて。仕事でできなかった家事があると、『それも結婚するまでだから』と、当然のように結婚後は仕事を辞めると思っているようでした。私は仕事が好きだったし、母親のように働きながら続けていきたいと思っていたのに、勝手に決めていて。そんな考えの違いが一緒に暮らすことでどんどん明らかになっていき、話し合いで婚約を解消することになりました。彼のことは好きだったけど、幸せな結婚生活がどうしても描くことができなかったので」

同棲を解消したことで玲子さんは一度実家に戻ります。そこで顔を合わせた父親からは別れたことを肯定されたそう。しかし、それには理由があったと言います。

「同棲する前までは実家にいたものの、父親とはたまに顔を合わすぐらいだったので、特に何もなくて。母親から伝えてもらうのも悪いと思って、サラッと結婚を前提にしている人がいて同棲することは伝えていましたが、彼からの挨拶は母親にしかしていません。それは私が彼に父親を会わすのが嫌だったからで、彼は会いたがっていたんですがね。でも、そんな事実を知らない父親からしたら、彼は挨拶にも来なかった失礼なやつとインプットされていたようで、別れて家に戻ったときには『あんなやつと結婚しなくて良かった』と私に言いました。出戻りを恥だと責められると思っていたので少しホッとしたものの、気軽に娘の婚約者とも会えないような関係性を作ったのは自分のくせに!!って後々腹が立ってきたんですけどね」

【徐々に広がる母親との距離も縮め方がわからない。次ページに続きます】

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