同居は解消もリフォーム費だけ残る
どんどん気まずくなる間柄に、泣きながら旦那さまに同居解消を訴えたそう。
「反抗期の子どもみたいな状態で、家に居たくないんです。仕事が早く終わっても外で時間を潰したり、一緒にご飯を食べたくないから最後あたりはずっと外食でした。その中で食費はもちろん負担していました。私たちの部屋には1人暮らしのときの冷蔵庫を入れていたので、その中にレトルトを買いだめて温めることもできずに食べていた時期もあります。
そんな状態が辛くて、夫に必死で訴えました。言いながら気づいたら泣いていたんです……。そして、義両親と私たち夫婦で話し合って同居は解消することになりました。理由は仕事が忙しくなると嘘をついて、自分たちの生活ペースと義両親の生活ペースが合わないということにしました。義両親も了承してくれましたが、義母はこの理由が嘘だと思っていたはずです。でも、どこかホッとしたような顔に見えましたね。お互い辛かったんでしょうね。
今回同居を解消したいと言い出したのは私たちなので、リフォーム費の月5万はすぐにストップということではなく、しばらくは続けようという話になりました。夫からも払いたいと言われたので、もちろん了承しました」
しかし、その家賃5万円が同居解消から2年経った今も払い続けていると言います。自分たちの家賃に加えて不妊治療をスタートさせたことで5万が大きくのしかかってきているとか。
「同居を解消してからも、一応義実家の近くにマンションを借りて、たまに顔を出す関係を続けたことで疎遠にならずに今は関係は落ち着いています。でも、関係が修復できたところでお金をストップしたいとは言い出せなくて。夫としてもこのまま払い続けたい気持ちがあるみたいです。でも、家計は不妊治療のお金などもあって貯金はまったくできずに逆に切り崩してしまっています。でも、不妊治療を始めたことを義両親には内緒にしているので、それを理由にもできない状況で……」
そして、今はさらにもやもやしていることがあるとのこと。
「実は義妹が離婚して実家に戻ってきているのです。私たちの住んでいた部屋で生活をしているのですが、リフォーム費の負担はなし。確かに幼い子どももいて、大変なのはわかりますけど、ここは私たち夫婦が負担するものなのかと少し納得できない部分はあります。私たちだけがリフォーム費を負担するのであればあと2年も支払いが続きます。私も今年40代に入るので、2年も不妊治療はストップできません。これからお金の不安をどうしたらいいのか、先行きが見えなくて不安ばかり募っていきます」
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。