姉妹揃って嫁いだ先は男兄弟の家。早くに結婚した姉は義家族とうまく付き合っていた
真ん中の姉が結婚後も心配した疎遠などはなく、今まで通りの関係が続きます。何度も遊びに行くことで相手の家庭の話もよく聞くようになっていったとか。
「義兄は姉より5歳上で、私たち家族とは違い男性の2人兄弟でした。長男でしっかりしていて頼りがいのある優しい人で私にもとてもよくしてくれました。それに姉のところの義母はすごく淡泊な人で、義兄とは別に不仲でもないのにまったく干渉してこないみたいなんです。家族の行事ごとへの参加もほぼなくて、本当に気楽で付き合っていた頃と変わらないと言っていました」
そして杏里さんも大学在学中にしていたアルバイト先で出会った男性と28歳の時に結婚します。旦那さまは義兄と同じく男兄弟の長男坊だったそうです。
「夫とは同い年で7年弱も付き合ってからの結婚で、結婚までに半同棲を2年ほどしていました。付き合っている時から夫はよく私の実家に遊びに来ていたし、姉夫婦とも何度も一緒に食事をしていました。夫は気難しい一番上の姉ともうまく付き合えるような、人たらしなところがあったんです。義両親、特に義母にも夫と同じような人たらしというか人懐っこい雰囲気を感じていました。付き合っている時はいつ遊びに行っても歓迎ムードで、結婚してからも姉家族と同じようにうまくやっていけると思っていました」
杏里さんの中でイメージされていたのは、姉の義両親のような淡泊な付き合い。しかし、夫の母親は家族の中のお姫さまだった。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。