ここ数年で、人生の終わりのための活動、いわゆる“終活”を行う方が増加しています。

“終活”の例として、生前整理や財産の相続、葬儀、お墓の準備などを行うことが挙げられますが、その一環で、自身の死を迎え、火葬後の遺骨を粉骨し、海などへの散骨を希望される方も増加しているようです。また、人間に限らず、ペットを飼われている方の中にも、亡くなった後に散骨を選択している方もいらっしゃるようです。

みなさんの親御さんは、亡くなった後の遺骨の扱いについてどのようにおっしゃっていますか? また、ペットを飼われている方は、お別れの時を迎えた際にはどのように供養されますか?

そこで、海洋散骨・粉骨代行サービス『おもいやり散骨』(https://www.omoiyari-s.com/lp01/)を運営する、株式会社クレディアが、30代~60代の男女を対象に、「散骨」に関する調査を実施しました。どういった理由で散骨を選択し、散骨によって得られるものは何なのでしょうか? ご紹介していきます。

■「散骨」に抱いているイメージとは…?

「“散骨”に対するイメージを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『これからの時代に合っている(41.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『遺族の負担が減る(35.4%)』『故人(ペット)が安らかに過ごせる(33.9%)』『故人(ペット)のことを想いやすい(23.6%)』『遺族が悲しまずに済む(9.9%)』と続きました。

散骨は火葬後にお墓や納骨堂に納めない供養方法なので、お墓の費用や管理費がかからず遺族の負担が軽減されます。そのため、これからの時代に合っていると考える方が多いのかもしれません。

では、どのくらいの方が散骨を検討したことがあるのでしょうか?

「“散骨”を検討したことはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、7割以上の方が『ペットの遺骨の散骨を検討したことがある(22.9%)』『自分の遺骨の散骨を検討したことがある(20.8%)』『親の遺骨の散骨を検討したことがある(16.2%)』『親族(親以外)の遺骨の散骨を検討したことがある(8.9%)』『パートナーの遺骨の散骨を検討したことがある(6.4%)』と散骨を検討したことがあると回答しました。

ペットや親、自分といった遺骨の供養方法として散骨を検討したことがある方が多いようです。これからもっと散骨の需要が増えていくかもしれません。

■実際に「散骨」を選択した理由とは…?

「実際に“散骨”を行いましたか?」と質問したところ、8割以上の方が『はい(80.6%)』と回答しました。多くの方が散骨を行ったことがあると回答しましたが、散骨には様々な種類があります。海や山だけでなく、宇宙に散骨できるサービスもありますが、実際に行った散骨の種類として多いのは何なのでしょうか?

「行った“散骨”の種類を教えてください」と質問したところ、『海洋散骨(41.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『樹木葬(28.8%)』『山林散骨(25.4%)』と続きました。

多くの方が海や山に散骨する方が多いようですが、散骨をした理由は何なのでしょうか?

「“散骨”を行った理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『ペットの供養がしたかったから(48.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『故人の希望だったから(32.3%)』『墓地を取得するのが難しかったから(10.4%)』『お墓参りに行けないから(9.6%)』と続きました。

ペットの供養のためや故人の希望を叶えてあげるために“散骨”といった供養方法を選ぶ方が多いようです。また、墓地を購入する余裕やお墓参りになかなか行けないといった背景からも散骨が選ばれている理由かもしれません。

■「散骨」によって得られるものとは…?

先ほどの調査で、多くの方が散骨に行ったことがあると回答しましたが、散骨をして良かったこととは何なのでしょうか?

「“散骨”を行って良かったことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『気持ちが晴れた(36.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『故人の思い入れのあった場所に連れていけた(30.4%)』『悲しみを引きずらずに済んだ(28.1%)』『墓地を維持管理する必要がなくなった(19.2%)』と続きました。

散骨をすることで、遺骨も残らず自然に還すことができるので、晴れやかな気持ちで見送ることができるかもしれません。また、故人の希望を叶えてあげることが一番の供養方法であると考えている方も多いでしょう。

上記以外にも散骨をして良かったことについて聞いてみました。

▷“散骨”を行って本当に良かったと思うこと

・気持ちの整理がついた(40代/男性/大阪府)
・お墓に行かなくても偲ぶことができる(50代/男性/北海道)
・残された人への負担と金銭負担が軽くなる(50代/女性/東京都)
・墓参りや墓地の管理に必要な費用が削減できたこと。 (50代/男性/神奈川県)

気持ちの整理がつくだけでなく、お墓の管理やお墓参りなど、金銭的な負担が軽くなることにメリットを感じている方が多いようです。

■「海洋散骨」と「山林散骨」どちらが魅力的?

多くの方が散骨に対してメリットを感じている方が多いようですが“海洋散骨”と“山林散骨”、どちらが良いと感じている方が多いのでしょうか?

「“海洋散骨”と“山林散骨”ではどちらが良いと思いますか?」と質問したところ、6割以上の方が『海洋散骨(64.2%)』と回答しました。

そこで、“海洋散骨”と“山林散骨”の良さを聞くため、それぞれの意見を伺ってみました。

▷“海洋散骨”と“山林散骨”、それぞれの良さとは?

海洋散骨
・海は地球の母のような存在(40代/女性/香川県)
・何処へでも行けるから(60代/女性/沖縄県)
・広大な場所でもあるから、故人をいつでも思い手を合わせる事が出来る(60代/男性/福岡県)

山林散骨
・そこに埋まっていると実感できるので、会いたいときに会いに行ける感じがするから(30代/男性/福島県)
・大地に還ることのほうが自然に思えるから(40代/男性/埼玉県)
・身近にいるような気がするから(60代/男性/千葉県)

***

散骨を検討される理由はさまざまですが、少子高齢化の加速なども影響しているようです。また、実際に親御さんやペットの遺骨を散骨された方の中には、海洋散骨によって、大海原で故人やペットの永遠の安らぎを願っている方も多いようです。

世界中のどこにいても、海を見れば故人のことを想うことができるといった、ご遺族の愛情が感じられますね。

調査概要:「散骨」に関する調査
【調査期間】2020年9月23日(水)~ 2020年9月24日(木)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,119人
【調査対象】30代~60代の男女
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

 

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