時代劇レジェンドの里見浩太朗さんが須原屋市兵衛役で登場。(C)NHK

ライターI(以下I):『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(以下『べらぼう』)第5回では、里見浩太朗さん演じる書物問屋の須原屋市兵衛が登場しました。

編集者A(以下A):蔦重を演じる横浜流星さんはまだ20代。一方の里見浩太朗さんは88歳。版元仲間の株を得たい蔦重にアドバイスをする役回りでした。

I:里見浩太朗さんといえば、『水戸黄門』『長七郎江戸日記』などで主演、時代劇のレジェンドとして著名な存在です。

A:かつては年末に日本テレビで展開されていた年末時代劇スペシャル(1985年~1993年)では、9作のうち6作で主演しています。なかでも1986年の『白虎隊』での会津藩国家老西郷頼母役は圧巻でした。大河ドラマでも1993年の『炎立つ』での安倍頼時(阿弖流為役との二役)も印象深い役柄でした。

I:最近では2023年の『どうする家康』で若き家康の指南役の登譽上人役で出演されていました。さて、須原屋さんて、埼玉県に何店もある書店さんですよね。

A:須原屋市兵衛の本家筋の須原屋茂兵衛の流れを汲むのが須原屋書店だといわれています。もう江戸中期となると、現代社会に直結しているからおもしろいですよね。

大河ドラマのレジェンド

I:さて、話を戻しますが、時代劇の重鎮と若きプリンスのやり取りはほんとうに感慨深かったですね。

A:大河ドラマファンとしては、例えば、本作で田沼意次を演じている渡辺謙さんは、1987年の『独眼竜政宗』で伊達政宗を演じた時は28歳。現在の横浜流星さんと同年代です。政宗の父輝宗を演じた北大路欣也さん、鬼庭左月を演じたいかりや長介さん、豊臣秀吉を演じた勝新太郎さんなどとの絡みはいまも印象に残っています。

I:横浜流星さんは今後も大河ドラマに登場してほしいですし、いずれ、現在の渡辺謙さんのように、30年前はこんなやり取りがあったよね、という立場になってほしいです。

A:大河ドラマの襷がつながれていくって感じで胸熱になりますね。

言葉遊びがおもしろい。次ページに続きます

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