さて、では解答をお教えしましょう!
【クイズ1】
テレビ時代劇の主人公・銭形平次が投げた銭は、次のうちどれでしょう?
(い)寛永通宝
(ろ)慶長小判
(は)和同開珎
(に)天保通宝
正解:(い)
解説:名推理で事件の真相を暴き、得意の投げ銭で悪人らをお縄にする銭形平次。このときに使うのが、寛永13年(1636)から幕末まで鋳造された寛永通宝である。
【クイズ2】
時代劇でおなじみの岡っ引(目明し)。次のうち、正しい説明はどれでしょう?
(い)幕臣として町の治安維持にあたった
(ろ)十手を持つことは一切許されなかった
(は)元来は町奉行所の同心に私的に雇われた民間人だった
(に)同心が充分にいたため、実際には必要とされなかった
正解:(は)
解説:町奉行・火付盗賊改の配下にあった同心に、私的に従属したのが岡っ引。罪を許すかわりに犯罪者に捜査協力させた、江戸時代初期の「目明し」がその始まりだといわれる。
【クイズ3】
町奉行の中には、訴訟の当事者がお裁きを受ける「お白洲」と呼ばれる場所がありました。時代劇でもおなじみのこの「お白洲」は、なぜこのような名前で呼ばれたのでしょう?
(い)庭に白い砂利が敷かれていたから
(ろ)不衛生でシラス干しの腐ったような臭いがしたから
(は)判決を言いわたす(知らす)場所だったから
(に)事件の善悪が明白になる場所だったから
正解:(い)
解説:被疑者はまず白洲に引き出されて町奉行の尋問を受ける。以降、調書に基づいた問いただしや取り調べなどを経て処罰が決定すると、白洲で判決が申し渡された。
【クイズ4】
テレビ時代劇『水戸黄門』では、「静まれ、この葵のご紋が目に入らぬか」と印籠を出します。では、印籠とはおもに、何を入れるものでしょう?
(い)文字どおりで、印と朱肉が入っていた
(ろ)薬を入れてつねに身につけていた
(は)疲れたときになめる砂糖を入れていた
(に)刻み煙草を入れていた
正解:(ろ)
解説:元々は中国で印や朱肉を入れるものだったが、薬を入れて携帯する薬籠と混同されたようである。江戸初期には武士の腰飾りとして広まり、後期には庶民にも普及した。
いかがでしたか? 全問正解したあなたは、本物の時代劇マニアかも!?
※問題の出典:『江戸吟味問答控 第1回江戸文化歴史検定 出題問題公式解説集』
取材・文/オノハルコ(晴レノ日スタヂオ)