
近年、市販薬でも目にすることが増えた漢方薬。様々な漢方薬が販売されており、気になっているけれど、どんなものなのか具体的にわからなくて手が出せないと悩んでいませんか?
あんしん漢方所属の薬剤師の中田早苗さんに、漢方薬を安全に活用するために知っておきたい基礎知識をうかがいました。
漢方とは?

漢方薬は、日本で独自に体系化された伝統医学・漢方の考えのもと作られた薬です。6世紀頃に中国から伝来した医学を元にしており、日本の気候や体質に合わせて独自に発展しました。
漢方薬は植物や鉱物など、自然由来の生薬を複数組み合わせて作られています。たとえば、風邪の引き始めなどによく用いられる「葛根湯(かっこんとう)」は葛根(かっこん)、大棗(たいそう)、麻黄(まおう)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうきょう)といった7つの生薬が組み合わされています。
漢方における病気の捉え方

漢方において、病気は心と体のゆがみにより起こると考えられています。健康維持には「気・血・水」のバランスを保つことが重要であり、このバランスが崩れたり巡りが悪くなったりすることで様々な不調が起こると考えられているのです。
気・血・水はそれぞれ以下をあらわします。
気:生命活動を行うための生命エネルギーのこと。心身の活力や免疫など。
血:主に血液のこと。全身の栄養を届ける役割を担う。
水:血液以外の体を巡る水分のこと。リンパ液や消化液、汗など。
これらの状態以外にも「イライラしやすい」「疲れやすい」などの体質をもとにした「証」に合った漢方薬が処方されます。「証」はその人の体質や状態、症状のあらわれ方などのことです。「証」は人によって異なるため、同じ病気や症状であっても人が違えば合う漢方薬も異なります。
漢方薬のよくある疑問

漢方薬は気になるけれど「本当に効くのか不安」などの悩みを抱えている方もいるでしょう。ここでは、漢方薬のよくある疑問について解説します。
1.漢方薬と西洋薬の違いは?
漢方薬と西洋薬の大きな違いは、症状に対するアプローチの仕方です。
一般的に、西洋薬は化学的に合成された成分をもとに作られており、ひとつの症状に対してピンポイントで作用します。一方、漢方薬は複数の生薬を組み合わせてできており、複数の症状に対して作用するのが特徴です。
たとえば、細菌性の感染症であれば抗菌薬が効果的ですが、便秘や不眠などの慢性的な不調がある場合は、漢方薬で不調の根本原因にアプローチすることで改善が期待できます。
それぞれの特徴や症状に合わせて選択しましょう。
2.漢方薬に副作用はある?
漢方薬は自然由来の生薬でできていることから、西洋薬よりも副作用が少ないとされています。ただし、薬である以上まったく副作用がないわけではなく、場合によっては副作用があらわれることがあるため注意が必要です。
漢方薬を飲んだ後、発疹やかゆみ、腹痛などの症状があれば体質に合っていない可能性があります。
また、生薬のなかには飲みすぎると副作用につながりやすくなるものもあります。たとえば、様々な漢方薬に使われる麻黄や甘草は飲みすぎると血圧上昇や動悸などを引き起こすことがあるため、複数の漢方薬を飲むときは注意しましょう。
3.漢方薬は効果が出るまで時間がかかる?
漢方薬といえば西洋薬に比べて効果を実感するまでの期間が長いイメージがあるかもしれません。症状や体質などによって異なりますが、冷え症などの慢性的な不調に用いられる漢方薬は効果があらわれるまである程度期間がかかる一方、急性の症状にはすぐに効果が期待できるものがあります。
即効性が期待できる漢方薬では、こむら返りに効果的な「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」などが代表的です。
4.漢方薬は妊娠中でも飲んでいい?
漢方薬のなかには、つわりなど妊娠中の不調に対して効果が期待できるものもありますが、薬である以上自己判断での服用はNGです。
西洋薬・漢方薬に限らず、妊娠中は薬の服用に注意が必要です。漢方薬を服用したい場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
5.漢方薬はどこで購入できる?
漢方薬は病院で医師による処方を受けるほか、ドラッグストアや漢方薬局、オンラインの通販などで購入できます。
病院やドラッグストア、漢方薬局では医師や薬剤師に相談しながら購入できるのがメリットです。とくに、病院では保険が適用される医療用漢方薬が購入できます。ただし、購入までに病院や店舗へ直接足を運ぶ必要があります。
オンライン通販ではいつでもどこでも購入できる一方、専門家に相談できないことが多いため購入した漢方薬がご自身に合わない可能性がある点に注意が必要です。漢方薬はご自身に合うものを選ぶことが重要なため、専門家に相談のうえ購入しましょう。
【専門家による体質チェックもできる「あんしん漢方」】
オンラインで漢方薬を購入したいなら、スマホひとつで専門家への相談から漢方薬の購入までできる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスの利用がおすすめです。専門家に相談でき、ご自身に合う漢方薬を提案してもらえます。漢方薬が気になる方は、ぜひ活用してみてください。
漢方薬をセルフケアの選択肢に

漢方薬は漢方の考え方のもと、心と体のバランスを整えることで不調の改善を目指します。西洋薬とは成分や不調に対するアプローチの仕方が異なり、不調の根本から改善するため、繰り返す不調のセルフケアのひとつとしてもおすすめです。専門家に相談しながら自分に合う漢方薬を見つけ、セルフケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0300&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=260328











