健康

赤ニキビができたらどうする？肌の不調におすすめ「清上防風湯」の使い方【薬剤師が教える漢方薬辞典】

健康

2025/3/26

ドラッグストアで陳列されていて、よく目にする漢方薬。
「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの？」と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。

今回のテーマは、「清上防風湯（せいじょうぼうふうとう）」です。あんしん漢方（オンラインAI漢方）所属のヨガインストラクター、高橋かなこさんに教えてもらいました。

清上防風湯はどんな方におすすめ？

漢方薬が目指すのは苦痛を和らげるための対症療法ではなく、根本的な解決です。
体質の改善に働きかけることのできる漢方薬は、「同じ症状を繰り返したくない」という思いに応えてくれます。
そのなかでも、清上防風湯はどんな方におすすめなのでしょうか？
具体的に見ていきましょう。

赤ニキビや皮膚の炎症が起こりやすい方

防風（ぼうふう）、荊芥（けいがい）、連翹（れんぎょう）の熱を冷ます作用と、黄連（おうれん）や黄芩（おうごん）の炎症を鎮める作用に加え、連翹（れんぎょう）、桔梗（ききょう）による吹き出物の膿を排出しやすくする作用が、肌の炎症に働きかけます。
そのため、ニキビや湿疹などの皮膚炎に用いられます。
なお、皮脂の分泌が盛んな思春期によく見られるニキビにも使われます。

顔がほてりやすい方

清上防風湯は、体の上部の熱を冷ます働きによって、顔のほてりを軽減しやすくなります。
体質的に体に熱がこもりやすい方に向いているので、逆に冷え性の方には向いていない漢方薬ともいえるでしょう。

清上防風湯と併せて行いたいストレッチ

主に肌の炎症などにおすすめの清上防風ですが、ぜひ、ストレッチも併せて日常に取り入れてみてください。
「肌の炎症とストレッチに関係があるの？」と感じるかもしれませんが、体を動かして全身の血行がよくなることで老廃物をためこみにくく、肌荒れしづらい体質を目指せます。

ストレッチを行う際のポイントは「腹式呼吸すること」です。
吸った息でおなかを膨らませ、吐く息でおなかをへこませましょう。

(1)足を肩幅の２倍程度開いて、左のつま先は90度外側に向ける。
(2)息を吐きながら左ひざを90度曲げて左ひじを左ももに添える。
(3)息を吸いながら左腕を上げて、耳の横でキープする。余裕があれば目線は脇の下から天井へ向ける。
(4)３呼吸ほどキープしたら反対も行う。

太ももに添えた手に体重がかからないよう、おなかにしっかり力を入れて上半身を支えます。
体を真横に倒して脇の下から脇腹にかけて伸びを感じましょう。

体を動かすにあたって、いきなり激しい運動を行う必要はありません。
大切なのは「無理をせずに継続的にできる」範囲で行うことです。
まずはストレッチのような気軽にできるものから始めてみましょう。

清上防風湯に副作用はある？　安心して服用するには

漢方薬は自然由来の生薬からできているので、一般的には西洋薬より副作用が少ないといわれています。
しかし、場合によっては下記のような副作用があらわれる可能性があります。

・尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる
・体がだるくて手足に力が入らない、手足がひきつる、手足がしびれる
・体がだるい、皮膚や白目が黄色くなる
・腹痛・便秘・下痢・腹部膨満などを繰り返す

上記のような症状がみられる場合は、すみやかに服用を中断して医療機関を受診してください。

このような副作用が生じないようにするためにも、ご自身の体に合った漢方薬を選ぶことが重要です。
しかし、初めて漢方薬を購入する場合は、何を選べばいいのか悩みますよね。
そんなときは、スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスを利用してみるのもおすすめです。
漢方のプロが体質に合った漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。

●あんしん漢方：https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0245&utm_source=sarai&utm_medium=referral&utm_campaign=250308