昨今、さらなる高まりを見せるジャパニーズウイスキー人気。その流れを受けて日本各地のバーでもジャパニーズウイスキーに注目し、様々な形でセレクトを強化しつつある。ここでは、ジャパニーズウイスキーを心ゆくまで満喫できる六本木のバーを紹介する。

水楢佳寿久(みずならかすく/東京・六本木)

ミズナラ材をふんだんに用いた店内。大きなカウンターの板材はもちろんのこと何よりもセンターに鎮座する大木が印象的。

扉を開けると、棚に並んだウイスキーボトルの量に圧倒される。その数は約2500本、ジャパニーズウイスキーだけでおよそ300種類が揃う。

ボトル棚の真ん中にミズナラの大木が鎮座し、カウンターテーブルや棚にもミズナラが使われる。「ミズナラカスク」とは、日本固有のミズナラ材を使ったウイスキーの熟成樽のことで、それに漢字をあて店の名にした。

オーナーの篠崎喜好さん(53歳)は、店名にかけた思いをこう語る。

「ジャパニーズウイスキーを象徴する樽材がミズナラであり、それならと店名にしました」

気軽に立ち寄れる本格バー

オーナー兼バーテンダーの篠崎喜好さん。現在3つのバーを経営する。

全国の蒸留所を巡る篠崎さんは、ジャパニーズウイスキーの事情に通じる目利きとして知られる。そんな篠崎さんが選んだボトルが並ぶこのバーに来れば、国内の主だった蒸留所のウイスキーを飲むことができる。

「ウイスキービギナーの方には、ちゃんと説明してお出ししますので安心していらしてください。飲み方も、ストレート、ロック、ハイボールなどお好きな飲み方でよいかと思います」

篠崎さんは、今年は注目すべき年になるという。

「“花の2016年組”と呼ばれる厚岸、津貫、安積といった蒸留所の創業から10周年にあたり、今年は特別なウイスキーが販売されることになるかと思います。今からとても楽しみにしています」

広い店内にはテーブル席や個室もあり、食事メニューも豊富だ。

「おひとりからグループの方まで、気軽に寄っていただけるフランクなバーを心がけています」

本格的なバーながら堅苦しい雰囲気はない。旬のジャパニーズウイスキーを試したいのであれば、このバーを目指せばよいだろう。

すべてプライベートブランドのモルトウイスキー。左より厚岸蒸溜所「鹿の通り道」、同「花ぐはしカリンバニ」、嘉之助蒸溜所「シングルモルト 嘉之助」、マルス津貫蒸溜所「シングルカスク津貫 屋久島エージング2018」、マルス駒ヶ岳蒸溜所「シングルカスク駒ヶ岳2017」。
マルス駒ヶ岳蒸溜所のシングルカスクをストレートで。ワンショット1800円。

水楢佳寿久(みずならかすく)

名物の「厚切りフィレカツサンド」と「ぷりップリのエビカツサンド」の合い盛り。1850円。

東京都港区六本木6-1-8六本木グリーンビル6階
電話:03・5414・3222
営業時間:18時~朝まで
定休日:無休
交通:地下鉄日比谷線六本木駅より徒歩約3分

撮影/藤田修平

※2026年「サライ」3月号より

3月号大特集は『ジャパニーズウイスキーを極める』

 

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