「漢方薬は似たような効果効能を持つものが多くて、どれを選べばいいかわからない」「そもそも漢方薬ってどんなものなの?」「漢方薬ってどうやって飲めばいいの?」と、悩んだり疑問に思ったりしていませんか?
そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家であるあんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、碇純子さんに解説してもらいます。
今回のテーマは「六味丸(ろくみがん)」です。どのような漢方薬なのか、早速見ていきましょう。
六味丸はどんな方におすすめ?
六味丸はどんな方におすすめなのか、体質や症状を解説します。
1.手足のほてりやしびれがある方
しびれなどの神経痛の原因は、血(けつ)の巡りが滞った瘀血(おけつ)、血が不足した血虚(けっきょ)、腎が弱っている腎虚(じんきょ)、水の巡りが滞った水滞(すいたい)があります。
六味丸には、弱った腎の基礎物質の不足を補い、腎の衰えを元気にする生薬が含まれているため、腎虚に伴う手足のほてりやしびれの解消が期待できます。
2.夜間尿・排尿困難・頻尿が気になる方
加齢による排尿トラブルは、腎虚による下半身の機能の衰えが原因のひとつとされています。
六味丸には、腎の機能を高める生薬がたくさん配合されているため、腎の衰えで起きる夜間尿、排尿困難、頻尿といったトラブルの解消が期待できます。
3.乾燥肌のかゆみや湿疹が気になる方
乾燥肌によるかゆみや湿疹は、加齢による血虚や腎虚が原因である可能性があります。
腎虚になると水分代謝が低下するため体内の水分バランスが乱れ、内側から乾燥を招きやすくなります。
六味丸には、血虚や腎虚に効果的な生薬が多く含まれているため、血虚や腎虚を伴う乾燥肌のかゆみや湿疹に使われることもあります。
六味丸とは?
六味丸とはどのような漢方薬なのかを解説します。
1.効能・効果
六味丸は、体力が虚弱で疲れやすく、尿量減少または多尿で口が渇く方の排尿困難や頻尿、夜間尿、むくみ、かゆみ、しびれに効果があります。
六味丸には血流をよくし余分な熱を取り除く牡丹皮(ぼたんぴ)が含まれているため、冷えが強い方には向いていません。
よって、手足にほてりを感じる方の排尿トラブルやかゆみに効果があるのです。
2.基本の飲み方
六味丸は食間(食事をしてから2〜3時間後)または食前の空腹時に飲む漢方薬です。
生薬の成分が変質しないよう、水または白湯で飲むようにしてください。
効果を高めたい方は、本来の漢方薬の飲み方に近い白湯での服用をおすすめします。
六味丸に副作用はある? 安心して服用するには
六味丸は西洋の医薬品と比べて副作用は少ないですが、服用後1週間前後で以下のような症状があらわれることがあります。
- 食欲不振
- 胃部不快感
- 腹痛
上記の症状が見られる場合は副作用を疑い、使用を直ちに中止して医師や薬剤師に相談してください。
また注意点として、1か月飲み続けても効果がみられない場合も服用を中止してください。
1か月服用しても効果がない場合は、体質に合っていない可能性が高いためです。
もし、ご自身に合った漢方薬をしっかりと見極めて安心して服用したい方は、自己判断ではなくプロに選んでもらうのがおすすめです。
最近では、スマホひとつでご自身に合った漢方薬がわかる「あんしん漢方」などのオンラインサービスが登場しています。
安全安心に漢方薬を使用したい方、興味がある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
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六味丸は腎虚の症状に効果あり!
六味丸は血虚や瘀血、腎虚、水滞といった症状に働きかける生薬が入っています。
なかでも主に配合されているのが腎の元気を補う生薬です。
腎虚による手足のほてりや、排尿トラブル、かゆみに悩んでいる方は、六味丸を試してみる価値があるでしょう。
ただし、どの体質が原因で症状を引き起こしているのかをご自身で見極めることは困難です。
プロに相談し、選んでもらった漢方薬を試すことをおすすめします。
<この記事を書いた人>
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0191