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とにかくカッとなり声を荒立ててしまう、イライラした後に落込む、急に顔が熱くなったり、汗が止まらない、どうしてこんなに頭が痛いの?など、30~40代の「プレ更年期」や、40~50代の「更年期」の女性には、自分ではどうにもならない不調が現れるもの。

実は、その不調には漢方がよく効くことをご存知でしたか?

私の不調にも漢方が効くのか知りたい!どうすれば根本解消できるの?

そんな女性たちの疑問を、漢方の専門家に解説してもらいます。

第12回のテーマは、「気分の落ち込み」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の監修医である、精神科医・漢方医の木村好珠先生に教えてもらいました。

1.私ってこんな性格だったっけ…夜になると1人で泣いてしまう

メグミさん 45歳女性、ホームセンターでパート勤務している方からご質問を頂きました。

「普段は、月経不順、肩こり、頭痛、腰痛などがありましたが、たいして気にならない程度でした。しかし、昨年末から不眠になり、気持ちが落ち込むようになりました。特に生理前は起きあがることができません。イライラはないのですが、全てにおいて、気分が沈んでいて、やる気がおきません。

不眠はかかりつけの内科で睡眠導入剤をもらい、情緒不安定なときのために抗不安薬を処方してもらいました。しかし、この薬を飲み続けるのも不安です。薬の効果が切れると、また気分が沈んでしまいます。今日は、仕事に行くのがだるくて休んでしまいました。仕事をこんなことで休んでしまったのは初めてで、一層落ち込みます。

更年期うつというのもあるようですが、私の場合、まだ生理も来ていますし、更年期には当てはまらないでしょうか。更年期のことを話せる友人はいますが、精神的なことは話せません。

更年期には漢方がいいようなので、そちらも気になっています。木村先生、どんなことでもいいのでアドバイスをお願いします」

ご質問ありがとうございます。誰にも相談できないまま落ち込みが続いていると、お辛いことと思います。

このような気分の落ち込みは、更年期に生じる代表的な症状のひとつです。一般的に、閉経に伴って不調が起きることを更年期障害と呼びます。最近では、まだ閉経ではない年代でも、更年期障害と同じような症状に悩まされるケースが増えています。これが「プレ更年期」と呼ばれる状態です。

今回は更年期やプレ更年期に起こる気分の落ち込みの原因や、改善方法についてお伝えします。

2.なぜ更年期になると気分が落ち込むの?

更年期になると、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」の量が低下します。卵巣にエストロゲンの分泌を指示しているのは脳の視床下部。この視床下部は実は自律神経の監督も担っている場所です。エストロゲンの分泌がうまくいかなくなると、視床下部が混乱し、それが自律神経の乱れにも繋がってしまいます。

こうした脳の乱れにより、更年期には悩んだり落ち込んだりしやすくなり、症状がひどくなると「更年期うつ」と診断されることもあります。

3.更年期の気分の落ち込みに悩む人が取り入れるべき4つの習慣

3-1.自分の体に正直になる

「まだまだ私が更年期なんて」「更年期は時が経てば治るものだからとにかく我慢!」と思っている人も多いのではないでしょうか。特に、月経関連のことを理解するのは、男性には難しいだろうし、他の人に相談するのも何となく気が引ける……。そういった声をよく耳にします。

でも、無理は禁物です。更年期の症状は、気持ちの持ちようで出ているわけでもなければ、気持ちの持ちようで治るわけでもありません。まずは、自分にはどういう症状があって、何に困っているのかを考えてみてください。

3-2.食生活で整える

一時期、女性には大豆が良いというのがテレビ番組やCMでも流れていましたが、あれは本当です。大豆のイソフラボンが、女性ホルモンと似たような構造を取っており、女性ホルモンの減少からくる症状を改善してくれます。

また、大豆は食物繊維を含み、腸内環境を整えてくれるだけでなく、カルシウムを含むため、女性ホルモンの減少で問題となる骨粗鬆症の予防にもなりますので積極的に摂取したい食べ物です。

東洋医学ですと、「気」や「血」を補うような成分が良いと言われており、具体的にはお米や山芋、鶏肉が気を補い、ほうれん草、人参、イカやタコが血を補ってくれます。卵は、両方を補う作用があるので積極的に取り入れると良いでしょう。

3-3.軽い運動をする

「更年期で体がだるいのに運動なんて……」と思う反面、「代謝も落ちてきたし、しなきゃいけないのはわかっているのだけど……」と思う方が多いのではないでしょうか。運動は、ダイエットにはもちろんですが、ストレス解消にも絶大な効果がありますし骨に適度な刺激を与えるため、骨粗鬆症の予防にも効果があるんです。

運動といっても、そんなに激しい運動をする必要はありません。関節痛などがある場合は、負担をかけないような運動がいいですし、ウォーキングやストレッチなど楽しく出来る範囲のものから始めましょう。

3-4. 漢方薬で体質改善する!

「西洋薬は副作用が心配」「精神科の薬はやめられなくなるのではないかと不安」

そんな方には漢方薬がおすすめです。

一般的に、漢方薬は自然にある植物や鉱物などの生薬を組み合わせて作られており、西洋薬よりも副作用が少ないと言われております。また、症状の緩和、苦痛を和らげるための対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくないという思いに応えてくれます。

バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という方も、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できます。

更年期の気分の落ち込みに悩む女性におすすめの漢方薬をご紹介します。

<更年期の気分の落ち込みに悩む女性におすすめの漢方薬>

・なんとなくだるい、疲れが取れない方:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
気を補う漢方の代表とされ、「医王湯」と呼ばれることもあります。食欲不振や夏バテの時などにも処方する漢方で、胃腸にも働きかけてくれます。私自身も適宜内服するお気に入りの1つです。
・そわそわする感じや不安感、記憶力の低下を感じる方:加味帰脾湯(かみきひとう)
気血双捕剤と呼ばれ、気(生命エネルギー)と血(血液)を同時に補ってくれる代表的な漢方です。特に心血虚に効果があると言われています。
・イライラ感など、精神症状を伴う方:加味逍遙散(かみしょうようさん)
体力にあまり自信のない方におすすめです。更年期や、月経不順など婦人科系の多様な不調に使われます。私も、婦人科系の漢方を選ぶ時、身体の強さでこちらを選びましたが、飲んでみて全くイライラが無くなったのを実感しました。

ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合っていない場合は、効果が出ないだけでなく、副作用がおきることもあります。購入時には、できる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方には、「オンラインAI漢方」などの、スマホで気軽に専門家に相談できるサービスもおすすめです。

4.心もヘルシーになろう!

診察していると、更年期は我慢すればいい、と気合で乗り越えようとする方も多く見受けられます。でも、せっかくなら仕事中も家族といる時間も楽しい時間を過ごしませんか?体調の良さだけでなく、気持ちのhealthy(ヘルシー)さも、生活の大切な要素です。少しでも心当たりがある方は、ぜひ試してみてください!

<この記事を書いた人>

精神科医/漢方医 木村好珠
渋谷金王坂クリニック非常勤医、一般社団法人国際統合治療協会理事
医学部在学中より東洋医学を学び、精神科と東洋医学科が充実している慶應大学病院での勤務を経て、西洋薬の即効性等と漢方薬の根本的な治療をバランスよく使い分ける事を信条とする。
渋谷の漢方内科で非常勤医として勤務する傍ら、テレビや雑誌、インターネットテレビ、Webメディアなどで、精神疾患、心理学、生活習慣病など様々なテーマを精神科医・漢方医の立場で解説も行う。
・木村好珠のオンライン診療:https://www.konnozakaclinic.com/service/fusion-kimura/
・木村好珠監修あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0012

記事内に登場した「あんしん漢方」とは?
「お手頃価格で不調を改善したい」「副作用が心配」というお悩みをお持ちの方のために、医薬品の漢方を、スマホひとつでご自宅にお届けするサービスです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが最適な漢方を選別。オンラインでいつでも「個別相談」可能。しかも「お手頃価格で」ご提供。相談は無料。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方)

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