全国津々浦々から「食の逸品」が集まる祭典「第36回 グルメのための味百選」が、11月10日(火)まで日本橋髙島屋で開催されています。
この催しは、髙島屋が創業150周年を迎えた昭和55年(1980)から続いている看板企画。その頃は、宅配便のクール便やネットショッピングなどが発達しておらず、日本各地の老舗の味は当地へ足を運ばないと楽しむことができない時代でした。
そこで、そうした味の銘品・逸品を髙島屋が一堂に集め販売を開始。髙島屋を訪れれば誰もが手軽に極上の食材や総菜、菓子などを味わえる催しとして支持され、現在に至っています。
取り扱う品々は、髙島屋の腕利きバイヤーたちが各地に足を運んで見つけた、地元で支持され続けている選りすぐりの逸品ばかり。特定地域の物産展とは異なり、全国各地の銘品や特産品が集まることが特徴です。
今回の注目のひとつは、安政2年(1855)創業の菓子店「御菓子所 まつ月」(愛知県)の“歴史街道半熟チーズケーキ”。同店の蔵に保存されていた昭和初期の配合帳に記されている製法を基に、ふたつのチーズケーキが作られました。
ひとつは、まろやかでコクのある足助塩(あすけじお)を使った「足助塩入のチーズケーキ」。もうひとつは、収穫後の柿を約5年間かけてじっくりと熟成させた干し柿を原料に使う羊羹「眠り柿ずくし」を、食感のアクセントとしてチーズケーキに挟み込んだ「柿ずくしサンド」。どちらも約98年前の製法を基に、試行錯誤を繰り返しながら再現したロマン溢れるチーズケーキに仕上がっています。
大正2年(1913)に広島県の尾道(おのみち)で創業した「桂馬蒲鉾商店」(けいまかまぼこしょうてん)からは、グチなどの白身の生魚から作られる桂馬蒲鉾すり身を使ったサルシッチャ(イタリア語で、腸詰めの意)がお目見え。フルーティーなエキストラヴァージンオリーブオイルをブレンドし、あっさりしながらも風味豊かな味わいを楽しめる逸品に仕上がっています。
天保3年(1832)から約180年の歴史を持つ京漬物の老舗「京つけもの 村上重本店」(むらかみじゅうほんてん)では、毎年この催事で初物が発売されます。今年も聖護院(しょうごいん)かぶらを塩と昆布で漬け込んだ季節の味わいをお楽しみいただけます。
会場となっている日本橋髙島屋の8階 催会場には、連日多くの方々が、魅力的な食を求めて足を運んでいます。老舗の挑む新たな美味や、老舗の誇る伝統の味を堪能してはいかがでしょう。
【「第36回 グルメのための味百選」の開催概要】
開催場所:
日本橋髙島屋 8階 催会場
東京都中央区日本橋2-4-1(Googleマップは、こちら)
開催期間:
11月5日(木)~10日(火)10時~20時 ※最終日は18時閉場
問い合わせ先:
☎03・3211・4111
第36回 グルメのための味百選のウェブサイト
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/ajihyakusen/