生姜はよく洗い、皮ごと使うと無駄がない。

生姜はよく洗い、皮ごと使うと無駄がない。

日々、台所に立っていると、簡単な料理ほど薬味に助けられると実感することが多い。おろしたての山葵(わさび)や刻んだ青紫蘇(あおじそ)が添えられるだけで、手頃な価格の刺身でも旨さが増す。インスタントラーメンも新鮮な葱(ねぎ)をたっぷり刻んでのせれば、香りが立って別物となる。

そのような薬味のなかでも、実に使い勝手がよく、多様な役割を果たすのは生姜(しょうが)である。すりおろしてよし、針生姜(はりしょうが)にしてよし。香りや辛みが料理の味を引き立てるのは言うまでもないが、それだけではないのだ。

生姜には抗菌作用や抗酸化作用がある

よく知られていることだが、生姜には生臭さを隠す働きがある。例えば、魚の煮付けにするときに、煮汁に生姜の薄切りを加えることが多いが、これは臭みを。遮蔽(しゃへい)するためである。また、臭みは魚の脂質が分解されることで出てくるが、生姜の辛み成分には、その分解を抑える働きもあるという。

そして、生姜には抗菌作用や抗酸化作用がある。寿司に生姜の甘酢漬けが添えらるのは、生魚を食すにあたっての先人の知恵といえよう。生姜を用いたおかずは傷みにくいので、弁当にもぴったりである。

最近、注目されているのが、血行を促進して体を温める働きだ。冷たい素麺や冷や奴におろし生姜が添えられるのは、理に叶っている。料理をおいしくするだけでなく、体を冷やしすぎずに済むのだ。日頃から積極的に食べるようにすれば、健康維持にも役立つ。

生姜を用いた保存食でお薦めなのが、生姜の蜂蜜(はちみつ)漬けだ。薄切りにした生姜を煮沸消毒した瓶に入れて、ひたひたになるまで蜂蜜を注ぎ、冷蔵庫に数日置いておくだけで完成。漬けた生姜を取り出して煮魚などの料理に加えてもいいし、生姜の成分が溶け出した蜂蜜に熱湯を加えて、生姜湯にしてもいい。毎日の食生活に取り入れてみてはどうだろう。

写真・文/大沼聡子

 

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