キリッとした味わいに、柑橘やトロピカルフルーツ、白い花、スパイスなど千差万別なる香りが放たれる、炭酸ソーダに合う銘柄の焼酎を紹介。風呂上がりの一杯から昼飲み、食中酒にとグビッと飲み干したい。
芋焼酎編はこちら https://serai.jp/gourmet/1235712

長雲一番橋【黒糖焼酎】/山田酒造(鹿児島県龍郷町)
匂い立つラムレーズンの香りに一日の疲れが取れる
30度720mL/1980円
●黒糖
●米麴(白麴)
ラムレーズンのごとく甘い香りは、奄美大島産の黒糖で仕込んでいるため。黒糖の塊は通常、熱を加えて溶かすが、こちらは熱を使わず溶かすことで力強い香りが生まれる。こうした地道な手間を、家族4人と社員ひとりだけで真摯に行なっている。ソーダ割りにすると柑橘感が広がりより軽快さが増す。豚の角煮などの肉料理とよく合う。
山田酒造 電話:0997・62・2109
山ほたる【米焼酎】/高田酒造場(熊本県あさぎり町)
メロンを思わせる香りは、まるで純米吟醸酒のよう
25度720mL/2420円
●米
●米麴(白麴)
熊本県・球磨川の近くにある小さな蔵。この地の水は軟水で、清らかな地下水や岩清水で仕込むと米の甘みが引き立つという。「できるだけ自然のままに」をモットーに、無農薬米や自家栽培の山田錦を使用。野生の花酵母を用いて蒸留すると、ハッとするほど華やかな香りが放たれる。白身魚の刺身などさっぱりした料理に合う。
高田酒造場 電話:0966・45・0200
野海棠・麦【麦焼酎】/祁答院(けどういん)蒸溜所( 鹿児島県薩摩川内市)
どんな食事にも寄り添う、上品な香りとバランス感
25度720mL/1618円
●麦
●麦麴(黒麴)
ほろほろっと香ばしい麦の風味とコク。100%九州産の麦を使用し、もろみの発酵が穏やかになる杉の木桶で麦麴を仕込むことで、まろやかな口当たりとやさしい甘さを実現した。合わせる料理はスモーキーな肉料理から、柑橘を効かせたサラダやカルパッチョなどにも。蔵では“みそピー”推し。料理のジャンルを選ばない懐の深さもうれしい。
祁答院蒸溜所 電話:0996・31・8115

壱岐麦焼酎 IKIKKO DELUXE 25°【麦焼酎】/壱岐の蔵酒造(長崎県壱岐市)
洋酒のような熟成感。じっくり味わいたい夜に
25度720mL/1299円
●麦
●米麴(白麴)
淡い琥珀の色合いとバニラのような甘い香りはまるで洋酒。蔵の定番である『壱岐っ娘』の原酒を、スペインから取り寄せたシェリー樽で3年以上熟成させて生まれた魅力だ。玄界灘に浮かぶ壱岐島は麦焼酎の発祥の地。ミネラル豊富な水を用い、伝統的な大麦2、米麴1の割合で仕込んで醸造。ソーダで割るとさらに華やかさが広がる。
壱岐の蔵酒造 電話:0920・45・2111
麦焼酎 MUGY【麦焼酎】/宗政酒造(佐賀県有田町)
柑橘のニュアンスで、肉料理が軽やかに
25度720mL/1606円
●大麦、米、レモングラス
●大麦麴(黒麴)、米麴(白麴)
ポップなラベルに、柑橘のような香りと爽快さが特徴だ。蔵が掲げるのが「一度飲めば人に教えたくなる酒」と聞いて納得。佐賀県産の大麦と米をワイン酵母の麴で仕込み、同県産のレモングラスを加えて蒸留。麦の香ばしさと米の清らかさ、レモングラスが織りなす複雑味は、ワイン好きの心も離さない。餃子や焼き鳥と合わせたい。
宗政酒造 電話:0955・41・0020
青鹿毛【麦焼酎】/柳田酒造(宮崎県都城市)
毎日飲みたいほどのビターな香ばしさとボリューム
25度720mL/1430円
●麦(二条大麦はるか二条)
●麦麴(白麴)
「芋に負けない個性的な麦焼酎」を目指す5代目柳田正さん。麦は新品種のはるか二条を使い、自ら改造を繰り返した蒸留器で細やかに蒸留して、ナッツを思わせる香りと力強い味に仕上げている。ソーダを注ぐと香ばしさが増し、当地の名物、チキン南蛮や炭火焼き料理と好相性。蔵のおすすめは「食後にロックで。つまみはチーズを」。
柳田酒造 電話:0986・25・3230












