写真・文/矢崎海里
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ひきわり納豆は粗く挽いた大豆に納豆菌をつけて発酵させたものです。
ただ納豆を細かくしただけのものだと思っていませんか?
ひきわり納豆は通常の糸引き納豆に比べて消化吸収がよく、突出した栄養も多くあります。
今回はひきわり納豆を使ったレシピをご紹介します。
ひきわり納豆の特徴
ビタミンKが多い
ビタミンKは止血や骨形成にかかわる栄養素です。
大豆にはビタミンKは含まれておらず、大豆に納豆菌をつけ、発酵する過程で作られるビタミンです。
そのため糸引き納豆より細かく、大豆の表面積が大きくなるひきわり納豆の方がビタミンKの含有量は多くなります。
消化吸収が早い
ひきわり納豆は大豆の皮を取り除いて作られるため、糸引き納豆より消化吸収がいいことも特徴の1つです。
そのため食物繊維は糸引き納豆より少なくなっています。
ひきわり納豆は離乳食にも多く活用されます。
糸引き納豆に比べて大豆の風味は少なめですが、食べやすく発酵の風味が楽しめます。
ここからはひきわり納豆を使ったおすすめレシピをご紹介します。
栃尾揚げの納豆チーズはさみ焼き
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【材料】(2人分)
★ひきわり納豆 1パック
★釜揚げしらす 30g
★ピザチーズ 30g
★大葉(みじん切り) 5枚分
栃尾揚げ 1枚
【作り方】
1.★の材料と納豆のたれを加えて混ぜ合わせる。
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2.栃尾揚げを半分の厚さに切り分けて、あいだに1をはさむ。
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3.オーブントースターで5分ほどカリッと焼き、食べやすい大きさに切り分けて完成。
栃尾揚げは新潟県栃尾地域の特産品で、ふっくらと厚みのあるボリューム満点の油揚げです。
最近は新潟県以外でも、大型スーパーでよく見かけるようになりました。
そのままカリッと焼いて生姜醤油などで食べるのもいいですが、今回はひきわり納豆、チーズ、しらすと旨味のある食品をたっぷり使い、より食べ応えのあるメニューにしました。
大葉の爽やかな風味もアクセントになっています。
チーズやしらすに塩気があるので、納豆のたれだけで味付けが完了。
はさんでトースターで焼くだけ、火も使わないお手軽レシピです。
しらすとチーズで動物性たんぱく質、ひきわり納豆と栃尾揚げで植物性たんぱく質と、2種類のたんぱく質をバランスよく摂れます。
またカルシウムもしらす、チーズ、大豆製品それぞれに含まれています。
エネルギー:226kcal
食塩相当量:1.3g
ひきわり納豆のドライカレー
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【材料】(2人分)
豚ひき肉 120g
ひきわり納豆 2パック
長ねぎ 1/3本
ピーマン 2個
★醤油 大さじ1/2
★カレー粉 大さじ1
★ウスターソース 大さじ1/2
★水 大さじ3
★塩・胡椒 適量
サラダ油 小さじ1
ごはん 400g
かいわれ大根 適量
【作り方】
1.長ねぎとピーマンは粗みじん切りにする。かいわれ大根は根を落とし、半分の長さに切る。
2.フライパンにサラダ油を熱し、豚ひき肉と長ねぎを炒める。
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3.ひき肉に火が通ったら納豆、納豆のたれ、ピーマン、★の調味料を加え、水分を飛ばしながら数分炒める。
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4.火を止め、ごはんの上に盛り付け、かいわれ大根を添えて完成。
ひきわり納豆をたっぷり使用しているので、通常のドライカレーよりひき肉の量を減らしています。
ダイエットレシピや節約レシピとしてもおすすめです。
お好みで温泉卵や生卵、粉チーズをトッピングするとよりおいしく食べられます。
エネルギー:564kcal
食塩相当量:2.1g
* * *
糸引き納豆、ひきわり納豆どちらもエネルギーやたんぱく質量など、基本的な栄養素に大きな差はありません。
用途や好みに合わせて、上手に取り入れてみてくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
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