取材・文/池田充枝
マンガ界の鬼才、永井豪(1945年、石川県輪島市生まれ)。幼少の頃よりマンガ・映画・落語・冒険小説に親しみ、石ノ森章太郎氏のアシスタントを経て、1967年「目明しポリ吉」でマンガ家としてデビューしました。
以後は、社会現象を引き起こした「ハレンチ学園」、マンガ史に燦然と名を残す「デビルマン」、巨大ロボットマンガの金字塔「マジンガーZ」など、さまざまなジャンルの作品を世に送り出し、これまでに発表した作品は350作を超え、その無限ともいえる創造力は現在もとどまることを知りません。
永井豪の画業50年を辿る大規模な展覧会が開かれています。(9月29日まで)。
本展では、デビュー作から最新作まで、貴重な直筆マンガ原稿、カラーイラストなど600点以上を展示。鬼・悪魔、ロボット、ギャグ、魅力的なヒーロー・ヒロインというジャンル別に紹介します。
本展の見どころを主催の産経新聞社、事業本部の落合翔太さんにうかがいました。
「これほどの数の直筆マンガ原稿、イラストが見られる展覧会は他にないと思います。普段目にする印刷とは違い、直接直筆の原稿を目にすることで、細かいペンのタッチやインクの陰影、修正跡などがわかり、“マンガ家・永井豪”の卓越した技術や息遣いが感じられます。ぜひ展覧会という場を通して永井先生が創り出した世界、そして日本の誇るマンガ文化に触れていただきたいです。
本展はジャンルごとの章構成となっており、有名作品の原画展示からは豊かな創造力を感じることができます。熱心なファンの方にとっても新たな発見の楽しみがある展覧会ではないでしょうか。
また「デビルマン」や「マジンガーZ」の世界観をイメージしたエリアや、仕事場の机を忠実に再現したコーナーでは写真撮影もお楽しみいただけます。
現在も精力的に活動されている永井先生。その最新の作品を見ることができるのも本展の見どころの一つです。東京展のために新作のマンガと特大サイズのイラストを描き下ろしていただきました。ご覧いただけるのは、会場まで足を運んでいただいた方だけです。美しく、そして力強い大迫力のイラストには目を奪われること間違いありません。ぜひ展覧会へお越しください。」
50年を経ても新しい永井GOワールド、見どころ満載、迫力満点の展覧会です。
【開催要項】
画業50年“突破”記念 永井GO展
会期:2019年9月14日(土)~9月29日(日)
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
電話番号:03・5777・8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://nagai50ten.com
開館時間:10時から17時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休
(※使用画像には透かしが入っているものがあります)
取材・文/池田充枝