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見るものを惹きつけて離さない圧巻の瀧、崖!国際的日本画家・千住博展

取材・文/池田充枝

《龍神Ⅰ・Ⅱ》2015年 軽井沢千住博美術館蔵(2015年ヴェネチア・ビエンナーレの展示風景)

新しい日本画を世界に認知させ、真に国際性をもった芸術にすべく幅広い活動をしている千住博(せんじゅ・ひろし)。

千住は1958年、東京都生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。父は工学博士の千住鎭雄、母は教育評論家でエッセイストの千住文子。弟に作曲家の千住明、妹にヴァイオリニストの千住真理子がいます。

1995年、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人として初の名誉賞を受賞。2006年、第6回光州ビエンナーレ(韓国)出品。2010年、APEC JAPAN2010首脳会議にて現代日本画による会場構成を担当。

1997年より大徳寺聚光院の襖絵制作にとりかかり、2002年の伊東別院完成に続き、2013年に京都本院の襖絵が完成。

2016年、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、薬師寺(奈良)に作品収蔵。2017年、第4回イサム・ノグチ賞(アメリカ)受賞。2018年、高野山金剛峯寺の大主殿の襖絵制作。

また、2007年より2013年3月まで京都造形芸術大学学長を務めるなど、国内外で活躍して現代アートの世界を先導しています。

《月響》2006年 軽井沢千住博美術館蔵

日本が世界に誇る日本画家、千住博の最新作から代表作まで一望できる展覧会が開かれています。(11月8日まで)

高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展-日本の美を極め、世界の美を拓く-(会場:秋田市立千秋美術館、秋田県立美術館)

本展は、秋田市にある2つの美術館で、世界的に活躍する日本画家・千住博の画業40余年の集大成と位置づけられる襖絵と床の間からなる渾身の障壁画44面を高野山金剛峯寺への奉納に先駆けて一堂に公開するとともに、初期作品を含むこれまでの主要作品を紹介するものです。

《終着駅》1985年 軽井沢千住博美術館蔵

本展の見どころを、秋田市立千秋美術館の学芸員、米山茉未さんにうかがいました。

千秋美術館:高野山金剛峯寺奉納襖絵 一挙公開
千秋美術館では、金剛峯寺で長年白襖となっていた大主殿の「茶の間」と「囲炉裏の間」に奉納される全長25メートル超の《断崖図》と全長16メートル超の《瀧図》を中心に展示します。人生の苦難を表しているかのような岩肌の崖。悩みを持ち世界中から高野山を訪れる人々に寄り添うかのように流れる瀧。「持てる力のすべてを注いだ」と千住が語る大作をじっくりと鑑賞していただけます。

《高野山金剛峯寺襖絵 瀧図》(部分)2018年 高野山金剛峯寺蔵

《高野山金剛峯寺襖絵 断崖図》(部分)2018年 高野山金剛峯寺蔵

秋田県立美術館:日本画の革新に挑む!現代アートな「瀧」を体感

秋田県立美術館会場の見どころは、2015年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品された《龍神Ⅰ・Ⅱ》です。全長22メートルを超える屏風仕立ての画面いっぱいに描かれた瀧。瀧の水流表現には、絵画にはほとんど使われることのなかった蛍光塗料を用いており、ブラックライトをあてると水流が青白く光る夜のミステリアスな瀧が現れます。通常照明からブラックライトへと光を切り替えることで、朝から昼、夕暮れ、そして、夜へと変化していく瀧の様子をご覧いただけます。

両会場で、日本画の新たな可能性に挑み続けてきた千住博の世界をじっくりとご堪能ください」

見るものを惹きつけて離さない圧巻の瀧、崖!! ぜひ会場で体感してみてください。

【開催要項】
高野山金剛峯寺襖絵完成記念 千住博展-日本の美を極め、世界の美を拓く-
会期:2018年9月22日(土)~11月4日(日)会期中無休
会場:秋田市立千秋美術館、秋田県立美術館
秋田市立千秋美術館
 住所:秋田市中通2-3-8
電話番号:018・836・7860
https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1003643/index.html開館時間:10時から18時まで(入館は17時30分まで)
秋田県立美術館
 住所:秋田市中通1-4-2
 電話番号:018・853・8686
 http://akita-museum-of-art.jp
 開館時間:10時から18時まで(入館は17時30分まで)

取材・文/池田充枝

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