「30代で管理職になる」「仕事とプライベートを両立させる」など、女性の活躍の定義は、人それぞれ。女性たちは「女性が活躍する」ことをどう考えているのでしょうか。女性のための転職サイト『女の転職type』が調査した結果を早速見ていきましょう。
■女性が活躍する職場、第1位は「結婚・出産後も長く働けること」
「女性が活躍する会社で働きたいですか?」という質問に対して、約7割の女性が「女性が活躍する会社で働きたい」と考えていることが分かりました。
続いて「あなたの会社で女性は活躍していますか?」という質問には、約8割が「かなり活躍している」「まずまず活躍している」と答えました。「女性活躍」という観点に限ると、実現して働くことができている女性が多いと言えそうです。
次に「女性が活躍する、とはどういうことだと思いますか?」という質問に対して、「責任のある仕事を任される」「高い年収を得る」「女性の管理職が多い」などをおさえ、最も支持を集めたのは、「結婚・出産後も長く働く」で、73.3%でした。
ただし、40代以上だけに絞ってみると最も多かったのは「責任のある仕事を任される」で65.4%でした。20代30代の回答と比べてポイントが高い項目は「高い年収を得る」で56.6%となっています。年齢が上がると仕事の成果や得られる評価に対してシビアな視点で「女性の活躍」を捉えていることが分かりました。
<その他の回答>
・各部署で誰から見ても能力的に信頼をおける人材。(30代/マーケティング/正社員/東京)
・男は総合職、女は事務職と縛られることなく、やりたい仕事ができること。(20代/営業職/契約社員/岐阜)
・出産子育ての際に、業務を安心して引き継ぐことができ、戻ってこれること。(30代/クリエイティブ/正社員/神奈川)
■72.5%の女性が、「パートナーの協力不足によって活躍を阻害されている」
「女性の活躍を阻害している原因は何だと思いますか?」という質問に対して、70%以上の女性が、パートナーの協力不足による「家事・育児の負担が重い」と回答。さらに、「男性優位の会社が多い」「時短勤務・在宅勤務など自由な働き方ができない」など、会社やパートナーの協力体制が十分ではないと考えている女性が多いということが分かりました。
<その他の回答>
・企業側がキャリアのある中年層より未経験の若年層を採用していること。(20代/経理職/正社員/茨城)
・託児所、保育園などの不足。(30代/事務職/正社員/神奈川)
・扶養枠があるから女性が働かない。(40代/営業/正社員/東京)
一方で、「仕事よりプライベートを優先したい人が多い」「そもそも女性の働く意識が低い」にも10~20%程度の票が集まっており、働く環境ではなく女性自身の仕事に対する姿勢に課題を感じている人も一定数いるようです。
■44.7%の女性が、「責任のある仕事を任されたい」
「責任のある仕事を任されたいですか?」に対して、全ての年代で「はい」と答えた人が最も多く、半数近くの女性が責任のある仕事を任されたいと考えていることが分かりました。
ちなみに、「いいえ」と答えた方が最も多かったのは20代。年齢を重ねて経験を積むことで、より責任ある仕事を任されたいという気持ちが強くなるのかもしれません。
「管理職になりたいですか?」に対して、全体では、「はい」が30.2%、「いいえ」が24.7%と、管理職になることに対してポジティブな意見が上回る結果となりました。年齢別に見てみると、20代で、「いいえ」と答えている人が30%以上いるのに対して、30代では、6.7%と大きく差があります。20代のうちは昇進や責任あるポジションに対して及び腰でも経験を重ねることでそうしたことへの不安が薄れるのかもしれませんね。
全体
20代
30代
40代
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いかがでしたか? 70%以上の女性が、パートナーの協力不足による「家事・育児の負担が重い」と感じているようでした。会社の環境整備だけでなく、女性が活躍するためには家庭の協力も必要ですね。
(調査概要)
- 調査内容:「女性と仕事」に関するアンケート
- 調査期間: 2019年9月30日~10月10日
- 有効回答数: 790名
- 調査対象: 女の転職type会員
- 調査方法: Web上でのアンケート