いよいよ梅雨のシーズンです。梅雨になると洗濯や干し方について頭を悩ませることも多くなります。
リンナイ株式会社が全国20~60代の男女計1,000名を対象に、「洗濯」に関する意識調査を実施しました。梅雨でもストレスなく洗濯をするコツを探っていきましょう。
「洗濯知識テスト」を通して、あなたの洗濯理解度をチェック!
洗濯に関する簡易テストを、長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目であり、日本を代表する洗濯家の中村祐一先生が作成しました。まずはあなたの洗濯理解度をテストにトライして確認してみてください。
「洗濯知識テスト」の中村先生の解説付き解答は下記になります。あなたの正答率はどれくらいだったでしょうか?
7問以上正解:洗濯優等生!
4問~6問正解:合格点ですが、より満足のいく仕上がりになる洗濯ができる余地があります!
0問~3問正解:間違った知識のもと日頃洗濯をしている可能性大! 少しの工夫で汚れ落ちや臭いなど気になるポイントが解消できるかも!?
全10問の「洗濯知識テスト」の平均点は5.6点となり、7点以上得点できた“洗濯優等生”は全体の約2割しかいないという結果が出ました。設問の中で最も正答率が低かったのは「梅雨時のにおいは部屋に干すことが原因」でした。それぞれの設問に対する正答率は下記になります。
中村先生は「洗濯は、基本を教わる機会が極めて少ないので、なんとなくやっている部分がとても多い家事だと思います。いつもは無意識になんとなくやっている部分を原理原則に基づいて再デザインして少しだけ意識的にやってみると、仕上がりが良くなったり、洗濯そのものが楽になったりします」とコメントしています。
また、設問の中で最も正答率の低かった<梅雨時のにおいは部屋に干すことが原因>と思われている人が多いということについて「洗濯についてアドバイスをしている時、よく見られる認識です。部屋に干すこと自体が臭いの原因ではなく、そもそも日頃の洗濯できちんと洗えていない(汚れが残ってしまっている)ことが部屋に干すことで表面化するのです。“部屋に干した時に臭うかどうか?”は“きちんと洗濯ができているか?”のバロメーターにもなります」と解説します。
洗濯の難敵・梅雨を目前としたこの時期に改めて、ご自身の洗濯理解度をチェックし、毎日の洗濯を見直すのもいいかもしれませんね。
部屋干しの悩み1位は「洗濯物が乾きづらいこと」。梅雨時期に洗濯で気をつけることとは?
雨の日は7割の方が部屋干しをしていると回答しています。
その部屋干しの際の悩みを聞くと、1位は「洗濯物が乾きづらい」、2位は「独特の臭いがすること」となり、それぞれ約半数の方が悩んでいることがわかりました。
また、梅雨時期の洗濯で意識していることを聞いたところ、1位は「晴れの日に一気に洗濯をする」となり、雨の日には洗濯物をためる方が多いことが窺える結果となりました。また、「除菌効果の高い洗剤や漂白剤を使う」など、部屋干し臭対策をしている方もいるようです。
「濡れている状態で、洗濯物が臭いやすいというのは、洗濯前も一緒です。汗もかきやすくなる梅雨の時期は、洗濯前(かごに入っている状態など)から臭いやすいので、まとめずこまめに洗濯をしていくことが嫌な臭いをさせないポイントです。少ない量でもこまめに洗っていけば干す場所にも困りにくくなります。干した時に、扇風機の風を当てておくことや、乾燥機の有効活用などで梅雨の部屋干しでも快適に洗濯できます」と中村先生は言います。
洗濯家・中村先生が教える、「梅雨時期の洗濯3つのポイント」
梅雨時期の洗濯は天気とのにらみ合いといっても過言ではないかもしれません。日々溜まっていく洗濯物をストレスにせず、爽快に洗濯を行うコツを中村先生が以下のように教えてくれました。
1.洗う前に菌を増やさない&こまめに洗う
臭いの原因菌は、汚れがあって、湿っている状態が続くとどんどんと増殖します。それを防ぐために、できるだけこまめに洗うことがポイントです。汚れもついてからの時間が短かければ短いほど落ちやすいですし、部屋干しを前提にしてしまえば、天気に左右されずに毎日洗濯できるのでどんどん洗ってしまう事をおすすめします。どうしても毎日洗濯ができないという場合は、汚れた部分だけでも洗っておいたり、汗やお風呂あがりの水分などで湿ったものがある場合は、洗濯機やかごに入れずに一旦干しておくことも有効です。
2.汚れや菌が落ちやすい洗い方をする
これに1番効果的なのが、「お湯」を使うこと。お湯を使うことで、繊維や皮脂汚れが緩んで落ちやすくなり、また洗剤も働きが良くなります。40℃くらいのお湯で洗うとかなり汚れは落ちやすくなります。
お風呂の残り湯を使うのもおすすめ。ただし、「お湯が明らかに汚れている場合は使わない」ようにしましょう。洗剤がお湯の汚れに作用してしまい、服の汚れに作用しづらいことが考えられますし、洗濯物に余計に汚れをつけてしまう可能性もあります。また、入浴剤を使った場合は、洗濯に使えるかパッケージで確認をしましょう。
また、残り湯を使う時は入浴直後に使うのもポイント。お湯がだいぶ冷めてしまっている場合は洗浄力アップの効果が出にくいです。 また、時間を置いた残り湯は菌がかなり増殖している可能性が非常に高いので、使う場合はお湯が温かいうちに、を心がけてください。
3.速く乾きやすいように、干し方の工夫をする
衣類が乾くときにポイントとなるのが、「服の表面積を広げること」と「空気のながれ」です。
重なり合った部分は乾きにくくなってしまいます。重なる部分をできるだけなくして、洗濯物の表面積を広げて干すことが大事です。例えば、シャツであれば襟を立てたりボタンをはずす、パンツであれば筒状にしたり裏返すことで繊維の重なりを軽減、風に当たりやすいようにしましょう。
洗濯物の表面積を広げた状態にしておき、換気扇をつけて湿った空気を逃したり、扇風機や除湿機、乾燥機などを併用すると良いです。
いかがでしたか? ちょっとしたひと手間を加えることで、梅雨時期の洗濯のストレスは軽減されそうですね。正しい知識を駆使しながら、梅雨の洗濯ストレスを跳ね除けましょう。
【調査概要】
調査時期 :2019年4月25日~5月7日
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :20~60代 男女 計1,000人
調査エリア :全国47都道府県