間もなく史上初の10連休という長いゴールデンウィーク(以下GW)がやって来ます。JTBが、「GW<4月25日~5月5日の11日間>に1泊以上の旅行(帰省含む)に出かける人」の旅行動向の見通しを2,060人(事前調査20,000人)のアンケートやJTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向などから推計して発表しました。
他の人はどんなGWを過ごすのか?、海外・国内の人気の旅先は?など、それぞれ探っていきましょう。
GW中、複数回の旅行をする人は51.2%!
連休の過ごし方などについて調査では、帰省を含めて旅行に「行く」、「たぶん行く」と答えた人は全体のうち26.3%という結果が出ました。「GWは混雑する」、「GWは旅行費用が高い」、「家でのんびりしたい」などの理由から史上初の連休といえども、出かけない人は案外多いようです。
反対に「旅行に行く」と答えた人たちは積極的で、「国内旅行1回」と答えた人が45.2%と最多ですが、「国内旅行3回以上」が29.8%、「国内・海外旅行の両方」というツワモノも4.5%もいました。複数回の旅行をするという人は51.2%にものぼります。
“平成最後の日”と“令和初日”、どう過ごす?
今回のGW10連休は皇位継承に伴うものです。平成最後の日となる4月30日、そして令和初日となる5月1日には改元にちなんだ旅行やお出かけを選択した人たちもいます。「改元にちなんだ旅行やお出かけの内容」を詳しく聞いたところ、「神社やお寺にお参りをする(27.5%)」や「家族や友人と集まってお祝いをする(24.2%)」などが上位を占めました。心静かに過ごすのもよし、親しい人たちと集まって楽しく過ごすのもよし、どちらも思い出に残る日となりそうです。
海外旅行先、人気ナンバー1は「ハワイ」!
このGWに海外に出かける人は、66.2万人(前年比+6.9%)にのぼるのではと予測されています。さらに詳しくアンケートを見ていくと、「旅行日数」は、「3泊4日(17.6%)」、「4泊5日(17.6%)」が同率で多くはありますが、長期連休ということもあり5泊6日以上はすべて前年より増加しています。
「旅行先」のアンケートでは、「ハワイ」の人気は根強く、海外旅行先では一番多く選ばれています。「東南アジア」の人気も伸びていますね。
「一人当たりの予定費用」は、「20万円~30万円未満」が18.2%と最多ですが、「30万円~40万円未満(14.9%)」は前年より9.4ポイント増加しているところにも注目です。長期旅行をするなら、ある程度の出費の覚悟は必要なのかもしれませんね。
「出発予定日」のアンケートや航空会社の予約状況、業界動向から総合的に判断すると、4月27日が出発のピークになるのではないかと予測されています。この日に出発を予定されている方は空港などでスムーズに行動できるよう、早め早めの行動をお勧めします。
国内はホテルなどを利用した帰省が増加傾向!
一方、国内旅行人数は2,401万人(前年比+1.1%)と予測されています。帰省やのんびりリラックスする旅など長めの家族旅行が多い傾向です。
「利用交通機関」は、「乗用車(63.6%)」が多く、「利用宿泊施設」は、「ホテル」が53.3%と最多です。帰省であっても約3割はホテルや旅館などの宿泊施設を利用しているという結果は最近の世相をよく現れていますね。
「出発予定日」のピークは、4月27日と5月1日の2回が予測されています。交通渋滞は必至でしょう、国内の旅行も早めの行動が吉ですね。
帰省を除くと、北海道や沖縄などの遠距離の旅先が人気のようです。また、皇位継承に関連して、伊勢・志摩の日本を代表する聖地や、ジャイアントパンダの赤ちゃんが公開されている南紀、4月26日(金)から開催される「瀬戸内国際芸術祭2019」の注目度も高まっています。
今からでもGW旅行は可能!
「でももう4月だし、到底GWの旅行計画は難しいだろう……」とあきらめないでください! 国内だと5月4日以降の出発であれば、一部の超人気スポットやホテルを除いてまだまだ予約できます。
一方、海外はキャンセル期間も過ぎ、予約が取りづらい状況ではありますが、急なキャンセルが出る時期でもあるので、宝探し気分で旅関連のページを見たり、旅行代理店を訪れてみたら、運命の旅に出会えるかもしれませんよ。
史上初の10連休、心躍る場所で過ごしたいですね。