主人公は人事異動を機に早期退職・転職しての地方移住を検討し始めた東京の51歳会社員。

情報収集、移住先選び、計画立案、家族の説得、仕事&住まい探し、移住にまつわる諸手続きなど、さまざまなステップを経て、主人公が移住先である高知市内での生活を成功させるまでのストーリーと思いをまんが化しました。

役に立つ情報やアドバイスが満載のまんがに加え、解説記事でも実践的な知識を紹介。舞台は高知県ですが、どの移住先を考えている方にもすぐに役に立つノウハウを網羅しています。

* * *

【第1章 情報収集】

まずはインターネットでの情報集め。さらに自治体の移住相談窓口にも足を運んだ山本。

「仕事を辞めて、見ず知らずの土地へ移住――」

かなりハードルが高そうですが、着実に行動を始めましょう。

【まんがパートはこちら!】

【Point 1】地方移住実現までの道のり

移住実現のためには、以下のような道のりを一歩ずつ着実に歩んでいくことが必要です。

ステップ1 目的を明確にする

まずは、どのような場所でどんな生活を送りたいのか、移住の目的を明確にしましょう。 具体的にイメージできれば、候補地絞りや仕事探し・住まい探しもスムーズに進みます。

ステップ2 情報を集める

移住先の選定から、仕事探し・住まい探し、引っ越しなどの各種手続きまで、情報収集は移住成功のための肝です。インターネットや自治体の移住相談窓口を有効活用しましょう。

ステップ3 家族に相談する

家族の賛成なしに移住はうまくいきません。できるだけ早いうちから家族に相談し、じっくり話し合って、家族全員で移住計画を進めるようにしましょう。

ステップ4 移住地を絞り込む

自分の移住目的に合う地域はどこなのか、集めた情報をもとに絞り込みます。

ステップ5 現地を下見する

机上の情報と実際に感じる印象は、異なることがままあります。移住先を絞り込んだら、旅行してみましょう。病院、スーパーなど、生活者視点でのチェックも重要です。

ステップ6 仕事を探す

移住生活を維持していく上で最も重要なのは経済的基盤です。また、仕事が決まっていないと、住まいを借りられないこともあります。

ステップ7 住まいを探す

住んでみないとわからないことも多いので、当初は借りるほうが無難です。

ステップ8 移住実現!

退職、転出など各種手続きをして、いざ引っ越し。いよいよ新生活の始まりです!

【Point 2】移住情報の集め方

情報源としてとくに有効なのは、インターネットと自治体の移住相談窓口です。移住に関する情報をできるだけ多く集め、そこから自分にマッチしたものを選び取りましょう。

(1)インターネット
「地方移住」で検索すれば、100万件以上がヒットします。その中でも参考となるサイトをピックアップしました。サイトごとの特徴をつかんで、活用してください。

●地方移住のよさ、注意点など、全体のアウトラインを知りたいなら
『ニッポン移住・交流ナビ JOIN』(https://www.iju-join.jp/
地方移住の総合ポータルサイトです。

その他の個人ブログ、SNS(Face book、Twitterなど)「地方移住(#地方移住)」などで検索。地方移住の魅力だけでなく、失敗談やデメリットまでリアルな感想を読むこともできます。

●移住先を絞り込むために、各地の特徴を知りたいなら
『全国移住ナビ』(https://www.iju-navi.soumu.go.jp/ijunavi/
全国各地の移住体験談(動画)を視聴できます。

『わが街プロモーション』(http://www.wagamachi-promotion.jp/
ご当地動画のポータルサイト。移住をテーマにした動画も多数登録されています。

『ふるさと回帰支援センター』(https://www.furusatokaiki.net/
自治体の開催するセミナーなどの情報をつねにアップデートしています。

●移住先決定後、その地域の移住支援・仕事・住まいなどをより詳しく知りたいなら
各自治体の移住支援サイト

(2)自治体の移住相談窓口
移住先を絞り込んだなら、その自治体の移住相談窓口に行ってみましょう。移住支援・仕事・住まいなどについて具体的な情報を集められます。

東京には『ふるさと回帰支援センター』(東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館8階)、大阪には『大阪ふるさと暮らし情報センター』(大阪市中央区本町橋2-31シティプラザ大阪内1階)があり、都会にいながら情報を集められます。道府県の常設ブースには相談員がおり、各地のパンフレットも常備。セミナーや相談会なども頻繁に開催されます。また、総務省が開設した『移住・交流情報ガーデン』(東京都中央区京橋1-1-6越前屋ビル1階)でも、移住相談ができます。

フェイス・トゥ・フェイスの相談でなければ見えてこない情報もあるので、これらの窓口もぜひ活用してください。

(3)書籍・雑誌
移住体験談を中心に多くの書籍が出版されています。一方、専門の雑誌は、特集でさまざまなテーマを掘り下げているのが特徴です。情報収集だけでなくモチベーションのアップにもなるので、書店に足を運んでみましょう。

*記事の中の情報・データは2017年8月時点のものです。HPアドレスや支援制度等は変更になる場合があります。

※本記事は『まんがでわかる地方移住』(小学館刊)より転載したものです。


まんがでわかる地方移住
定価:本体1200円+税 著/鍋田吉郎 作画/松原裕美
ISBN9784093885720

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