学年誌記事で振り返る昭和のニュースと流行!
1922年(大正11年)、当時の出版界では初となる学年別学習雑誌「小学五年生」「小学六年生」が小学館から創刊された。翌年には「小学四年生」、1924年には、後に「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」となる「セウガク一年生」「セウガク二年生」「せうがく三年生」が相次いで創刊され、小学生を対象とした学年別の総合雑誌「学年誌」のラインナップが誕生した。
子どものための総合情報誌として、ニュース、イベント、芸能、スポーツ、流行、ファッション、ホビーなど、あらゆる情報を発信し続けた「小学一年生」~「小学六年生」の「学年誌」。そんな「学年誌」が一番輝いていた昭和の膨大なバックナンバーから、時代ごと、テーマごとに記事を厳選して構成した『学年誌が伝えた子ども文化史「昭和40~49年編」「昭和50~64年編」「昭和30~39年編 」』(小学館)の3冊が刊行された。本記事はその中から、サライ読者にグッとくるトピックスを厳選してお届けする!
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【人類、月へ・1】
失敗や挫折の積み重ねが奇跡を生んだ
アポロ、挑戦の軌跡
『学年誌が伝えた子ども文化史(昭和40~49年編』より
「’60年代に人類を月に到着させる」ジョン・F・ケネディ大統領の’61年の声明を実現すべく始まったアポロ計画は着実に目標に近づいていった。
唯一、人類の月面着陸を成功させた歴史的計画
冷戦中のアメリカと旧ソ連が宇宙開発競争でしのぎを削るなか、進められたアポロ計画は、NASAによる人類初の月への有人宇宙飛行計画だった。弾道飛行、地球周回、月周回…と着実に成果を出し、有人での月面着陸へと計画は進んだ。ケネディの声明が出された当初、急な計画に実現は無理という声もあったが、前人未到の人類の月面着陸を実現。
学年誌では、アポロ8号の有人での月周回成功のニュースをはじめ、節目となる計画が行われるたびに紹介。宇宙開発にかける夢や希望に満ちあふれた記事に注目したい。人類の月面着陸成功の大ニュースは世界のあらゆるメディアで盛大に伝えられた。6回の有人月面着陸に成功したアポロ計画は’72年に終了した。
アポロ8号
アポロ13号
その後の計画
※本記事は『学年誌が伝えた子ども文化史 昭和40~49年編』より抜粋・転載したものです。
[ワンダーライフスペシャル]
学年誌が伝えた子ども文化史●昭和40~49年編 定価本体1200円+税(ISBN 9784091066107)
●昭和50~64年編 定価本体1200円+税(ISBN 9784091066152)
●昭和30~39年編 定価本体1200円+税(ISBN 9784091066183)