「私と新幹線」写真とエッセイ・コンテスト受賞作品発表（写真部門　佳作）

東海道新幹線開業50周年×『サライ』創刊25周年記念共同企画
「私と新幹線」写真とエッセイ・コンテスト受賞作品発表

昨年10月１日に開業50周年という節目を迎え、新たな一歩を踏み出した東海道新幹線。創刊25周年を迎えた『サライ』では、JR東海とともに「東海道新幹線開業50周年×『サライ』創刊25周年記念共同企画『私と新幹線』写真とエッセイ・コンテスト」を実施しました。『サライ』11月号（2014年10月10日発売）の誌面と過去の記事に続き、写真部門 佳作の作品をご紹介します。
※写真に添えられている文章の時間の表現（◯年前、今年◯歳など）は、作品をご応募いただいた2014年８月31日時点のものです。

「私と新幹線」写真とエッセイ・コンテスト写真部門 佳作

「ようやく見れた窓の外」久米映里（東京都）
お正月に東京からパパの実家、岡山に帰りました。帰りの新幹線、デッキにすぐに出られるようにと通路側の席をとりました。行きはうまく寝てくれたのに、帰りはずっと泣きっぱなし。デッキと席を行ったり来たり。この席にしてよかったと思っていました。品川に着き、お客さんがほとんど降りたので、空いた席に座ってみたら、窓につかまり立ちして満面の笑み。ずっと窓の外を自分で見たかったんだとわかって、申し訳なさと、泣き止んでほっとした気持ちとで脱力した私。それからは、娘の笑顔のためにいつも窓側を取るようにしています。

「さらば ０系超特急」田島常雄（東京都） 
2008年12月13日撮影。

「去り行くものと」高村啓介（静岡県）
今から44年前初めて一眼レフ（トプコン・ユニ レンズ35mm F3.5）を買いました。当時ニコンなどのカメラには手が出せず、ようやく手に入れたカメラでした。ＳＬに興味があった私は、このころ近くで見れた二俣線（現・天竜浜名湖鉄道）の始発駅の掛川駅に勇躍出かけました。
C58 215が給水塔のところに居り間近にしたＳＬの息吹（機械音）に圧倒されました。少し興奮状態が落ち着いて、すぐ横の新幹線と一緒に撮ったのがこの写真です。
蒸気機関車だけでなく、新幹線も新型車両にかわりました。皆去っていくそんな気持ちでタイトルをつけてみました。

「時速２７０㎞のキッス」比留木親弘（愛知県）

岐阜県大垣市のひまわり畑での撮影で、神のご加護かキッス寸前の写真をゲット出来ました。

「初めての帰省」渡辺なかば（愛知県）
 昭和40年の夏、名古屋駅のホームで母と（撮影は父）。父方の祖父母が住む横浜に初めて帰省するよちよち歩きの１歳の私。昭和39年生まれで今年50歳となった私は、この写真の私に寄り添う母に今はそっくりです（笑）。

「畑仕事のおばあさん」後藤詩門（岐阜県）
冬の伊吹山と新幹線が一緒に撮影ができることで有名なところです。今回も新幹線の撮影にやってきたのですが、キャベツ畑を手入れしている、おばあさんに遭遇。「どこからきたん？」と声をかけてもらい、しばらく、おばあさんとお話しをしていました。とても温かい感じのする方でした。今でも、元気に暮らしてみえるといいなぁ・・と思います。2010年2月　岐阜羽島～米原間にて。　

「私の誇り」寺嶋悦子（大阪府）
私の父は東京発「ひかり1号」新幹線1号の運転士でした。その当時の制服と、1号出発前の花束を受けている時の写真です。50周年ということで懐かしく思い、制服や写真を出して当時を思い出してみました。

「無題」江崎三男（福岡県）
この写真は東海道新幹線の東京駅より、鹿児島中央駅に続く九州新幹線の桁架設（Ｔ型桁）の最後の状況です。2009年４月15日に最後の工事が行なわれ、16日昼に完成しました。