【第3回・ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ】
白銀に光るアルプス山脈のユングフラウ。ドイツ語では若い女性を意味するその姿は気高さを感じます。このユングフラウと4000m級の山・メンヒを結ぶ稜線の鞍部に位置するのがユングフラウヨッホで、世界中から多くの観光客が集います。標高は3454m、ヨーロッパ最高地点に位置する鉄道駅へは、ユングフラウ鉄道が走ります。
まずは第1回でご紹介したインターラーケンの東駅からラウターブルンネン駅を経由し、ヴェンゲルンアルプ鉄道でのどかな里山の風景を左右に見ながら、やがてクライネ・シャイデック駅へ。この駅がユングフラウ鉄道の起点となります。
ユングフラウ鉄道は1896年に建設が着工し、1912年に全線が開通。100年を超えるスイスが誇る鉄道です。最大勾配25‰(パーミル)のラックレール式登山鉄道で、アイガー・メンヒ両山の山中のトンネルを通り、終点まで向かいます。
所要は約50分、約1400mの高低差を高山病にならないようにゆっくりと駆け上っていきます。トンネル内には2つの中間駅があり、ここで乗客は下車して、駅舎の窓ガラス越しにグリンデルワルトの谷や、目の前に広がる氷河などを楽しむことができます。