「倭(やまと)し麗(うるわ)し」と称賛された奈良には、「うまし」ものが満ちている。悠久の古都を散策した後は、この地に所縁(ゆかり)の食材をふんだんに用いた美味を堪能したい。
進化を続ける廣岡流日本料理。中心地への移転でさらに進化する

五條市で創業し、令和7年奈良市内に移転。新たな幕を開けた。
「樹齢千年以上になる吉野杉の一枚板のカウンターで、全国の秀逸な食材による料理を奈良県産の清酒、ワインと共に楽しんでいただく。独学で身に付けた和食だからこそ、他にはない味の体験をお届けしたい」と店主の廣岡信行さん。


徳島県産の白甘鯛のお椀は、擂り下ろした蓮根を加えたみぞれ仕立てに。土鍋ご飯も、冬の煮物料理「鰤大根」を思わせる味にと独自性を出す。「ご飯にも合う唯一のワイン」と廣岡さんが推す奈良県のワイナリー「木谷ワイン」とのペアリングが、新旧の食文化の融合を感じさせてくれる。

お料理 ひろ岡
奈良市元林院町15
電話:0742・95・5587
営業時間:12時~、18時30分~(一斉スタート) 要予約
定休日:水曜、木曜ランチ、毎月1日ランチ
交通:近鉄奈良駅下車、徒歩約9分
取材・文/中井シノブ 撮影/伊藤 信、大道雪代

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