
“当たりすぎる”と絶賛される人気占い師の水晶玉子さん。独自のオリエンタル占星術、西洋占星術、そして十干十二支(じっかんじゅうにし)などを組み合わせて占い、ポジティブなアドバイスと難の避け方を解説してくれます。新刊『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』(世界文化社)も好評発売中の水晶さんに、2026年はどんな年になるのか、どんな行動が運気を呼び込むのか、お話しいただきました。
【1回目では2026年の全体的な運気、2回目では開運のためのマインドセットを解説しています。】
取材・文/前川亜紀
2026年の最強カラーは赤×金
――1回目では、2026年「丙午」(ひのえうま)の全体的な運気を、2回目では開運のためのマインドセットと開運日について伺いました。丙午は火の気のダブルパワーで、価値観や気分が大きく変わるエネルギーを持っていることがよくわかりました。歴史を振り返っても、丙午は時代の重要な節目の年であることが多いです。
水晶玉子さん 丙は「火の陽の気」で、午も火の気が強い。加えて「正午」の言葉もあるように午から全てが切り替わる重要な年です。
開運手帳の『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』では、持っているだけで運が開ける赤色の表紙に加え、干支のアイコンをゴールドで箔押ししました。赤×金の組み合わせは、2026年の最強カラー。火の気が強く、明るく勢いがあり、華やかなエネルギーの波に乗れるからです。ただ、あまりにも明るい赤だと、運気が上滑りしてしまう可能性が。やや落ち着いたトーンの赤を選ぶといいでしょう。小物や文房具だけでなく、ファッションやメイクにも、できるだけ赤色のものを使うと全体運が向上します。ぜひやってみてください。
このように勢いがある丙午ですが、午年の守護神は阿弥陀如来の右側にいる勢至菩薩(せいしぼさつ)です。知恵を象徴する菩薩で、判断力や情報の取捨選択や分析力の向上を応援してくれます。丙午の勢いに乗りながらも、学びを深め、ハートは常に冷静に。ぜひ、年始のうちに勢至菩薩をお参りしてみてはいかがでしょうか。一生懸命取り組む人を応援してくれる優しさがあり、ご真言は「おん さん ざん さく そわか」です。本尊が阿弥陀如来のお寺にご一緒にいらっしゃることが多いですよ。
――2026年に、簡単に開運できる方法を教えてください。
水晶玉子さん まず、おすすめなのは絵馬に願いを書くこと。絵馬はもともと神に本物の馬を献上し、お願いをしていたことが起源です。物事が素早く展開する丙午の年に絵馬に書いたことは実現のスピードも早いはずです。
あとは、神馬がいる神社に参拝することもいいですね。例えば、伊勢神宮、上賀茂神社、神田明神などが有名です。また、流鏑馬などの伝統行事を行う神社、名馬を祀る神社ほか、馬に縁がある神様に手を合わせてみてください。
また人のために行動することも、開運のエネルギーを呼び込みます。丙午は見返りを求めず、世のため人のために行動すると、福が舞い込んでくる傾向が強い。困っている人を見たらすぐに動く、志がある団体に寄付するなど、いいエネルギーを循環させるような行動をしてください。
「自分だけ」という考え方でいると、運気を落とします。2月あたりまでにお金では買えない喜びを体感するといいですよ。また、2026年から、人を喜ばせる、楽しませることをして徳を積み上げる「徳貯金」の意識を。さらに人を助ける、感謝の気持ちを伝える、相手の幸せを祈るなど、徳を高める行動を続けると、大きなリターンがやってくるでしょう。
楽しく生きて、金運を上げよう
――とはいえ、お金も大切です。2026年に金運を上げる方法はなんでしょうか。
水晶玉子さん 丙午は、個人が自立し、充実しながら過ごしていると、自ずと金運がついてきます。まず、あなたが好きなこと、楽しいことで自己表現をするとそれが収入に結びつきやすくなります。
好きなことがないという人は、面白く明るく、素直な人になるように心がけましょう。楽しそうに過ごすことが大切なのです。火の気が強い年は、明るく軽やかに生きている人に、お金だけでなく、人望や情報などの資源が集まる傾向があります。
避けたいのは必要以上の節約思考です。ちょっとしたケチが大きなマイナスを呼ぶ可能性があるので「損して得とれ」という気持ちでいてください。ただ、好きなことにのめり込みすぎてお金を使いすぎる点は少し気をつけて。熱くなりすぎないように何事も限度額を決めておくのも大事かもしれません。
また、一人で黙々と仕事をするよりも、みんなで助け合いながら、楽しくゴールまで向かうような姿勢を持つと、仕事運も上がっていきます。
仕事運と金運を同時に上げるのは、新しいテクノロジーに対してオープンマインドであること。丙午は、変わらないことが最大のリスクになります。新しいシステム、技術を取り入れ、仕事をアップデートさせていきましょう。わからないことがあったらAIに相談してみてもいいですね。使うことは活用法を学ぶことと同じです。
――金運も仕事運も体が資本。健康面で気をつけることを教えてください。
水晶玉子さん 火の気が強い年に気をつけたいのは、心臓を中心とした循環器です。カッとなったり、興奮しすぎたりしないように気をつけて。また過労やストレス、そしてヒートショック対策も入念に。塩分の摂りすぎや運動不足の対策もしたいところです。
また、火の気は、「腎」を痛めやすい傾向があります。腎を労わるしじみ、海藻類、黒豆などの食材を積極的に食べるといいでしょう。
病は気からと言いますが、気持ちを盛り上げるために色も取り入れたいものです。ラッキーカラーは赤とゴールドですが、他にもオレンジなどのビタミンカラーもおすすめ。丙午の年は、個性をアピールしていつもより少し華やかにすることも開運のコツです。ファッションを楽しむと、気持ちまでも若返るので、これは健康にも有効なはず。
2026年はこれまでかかっていた雲のようなものが晴れ、新しいことが始まります。いい出来事も増えていくので、臨機応変かつ柔軟に、あなたの未来を切り開いていきましょう。何かを始めたい時、開運したい時は『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー2026』を参考にしてください。いつも応援していますよ!
――水晶さんは、「自分に素直になり、毎日楽しく過ごし、仲間を増やすことが開運につながります」と言います。ただ、そのためには自信が必要。その簡単な方法は「小さな目標を設定し、毎日達成すること」です。今からコツコツ続けられる簡単な目標を決め、実行することが丙午のラッキーパワーを使いこなす体力作りにつながります。運の波を乗りこなし、2026年を幸せな1年にしていきましょう。

水晶玉子(すいしょう・たまこ)
占術研究家。西洋・東洋の枠を超え、多様な占術を研究、執筆。TVやラジオに多数出演。空海が伝えた宿曜経を現代に活かした「オリエンタル占星術」は毎日の運勢が怖いほど当たる! と定評があり、ファン多数。『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』シリーズは2026年版で累計76万部突破。「オリエンタル占星術」ほかの占いサイトも好評。LINE、Facebook、Instagram、XなどのSNSアカウント@Suisho_Tamakoでは暦や、話題の出来事、ペットのうさぎについて発信中。
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著/水晶玉子
世界文化社 2200円(税込)
2026年「丙午(ひのえうま)」のラッキーカラー・赤を表紙に採用。持っているだけで運気が上がる手帳。開運のコツが詰まっており、カレンダーには一粒万倍日、天赦日、水星逆行ほか、和の暦の大安や仏滅、二十四節気、新月・満月などを網羅。占いページには、生年月日から診断する「十干占い」「十二支占い」「天中殺占い」「吉方位占い」の他、新たに「夢占い」を追加。未来に続く幸運をつかむヒントにあふれている。











