凝縮したフルーティさとほのかな渋み、複雑味があり、野菜料理や中華と抜群の相性。なめらかな飲み心地でワイン初心者にもおすすめ。

華やかさと絶妙なタンニン!
カゼ・ビアンコ 2022
アルベルト・アングイッソラ(イタリア/エミリア・ロマーニャ)
標高約550mのカゼと呼ばれる土地で、1998年からぶどう栽培を始めた。このワインは古木のぶどうを複数種ブレンドし、皮ごと発酵させた。マスカット系の華やかな香りが特徴で、柔らかな渋みと旨味があふれ出る。ゴクゴク飲める喉越しのよさが身上だ。
(1)マルヴァジア、モスカート、オルトゥルーゴ、マルサンヌ(2)11%(3)3850円(4)ヴィナイオータ
甲州の新しい魅力を表現
ソレイユ・ヴーオランジュ 2024
旭洋酒 ソレイユワイン(日本/山梨県)
鈴木剛さん、順子さん夫妻が、山梨市で戦前から続く共同醸造所「旭洋酒」を引き継いだのが2002年。ぶどう栽培は順子さん、醸造は剛さんが受け持ち、世界に羽ばたくワイン造りに挑む。穏やかな酸味と果実味の甲州を皮ごと醸し、淡いオレンジ色と梅や柑橘の皮のような香り、飲みごたえのある味に仕上げた。独特の渋みが揚げ物と好相性。昼飲み&外飲みにもお薦めだ。
(1)甲州(2)11.5%(3)2640円
スパイシーな料理やエスニックと楽しみたい
アンスーシアント・オレンジ 2024
オリヴィエ・コエン(フランス/ラングドック)
オレンジワインの名手として存在感を放つコエン氏。ほんのり濁りのある桃色がかったワインは、ひと口目の印象はフレッシュな果実味。桃やプルーンのような甘酸っぱさの中に、桜の塩漬けのような塩味、ほろ苦さとジンジャーの香りも。スパイシーな料理やエスニックと合わせるとさらに本領発揮。
(1)グルナッシュ・ブラン、サンソー(2)12.3%(3)3960円(4)SOU
※ワインのデータは、(1)品種 (2)アルコール度数 (3)価格 (4)インポーター。
※掲載価格は酒販店希望小売価格(税込み)。ワインは在庫切れや、価格が変更になることがあります。
※本誌9月号80ページ掲載「全国、気鋭のワインショップ10軒」に「家飲みワインの新定番」の推薦を募った中から、編集部が試飲してセレクトしました。
取材・文/石出和香子 撮影/甲斐寛代












