『ゴジラ』は1954(昭和29)年、東宝から特撮怪獣映画として世に出ました。
以後、ゴジラシリーズは日本のみならずハリウッドでも映画化されるなど、世界中で愛されています。
ゴジラ・THE・アート展のゼネラルプロデューサー、養老孟司氏は「人々は「ゴジラ」を概念で理解し、これまでの映画制作者やゴジラに関わった表現者は自分の頭の中の具体的な「theゴジラ」を表現してきた。その集積が今の形にならない概念「ゴジラ」となった。時代の空気の象徴として、ゴジラを現代に更新し続けられること自体が、ゴジラの概念が強靭であることの表れだ。それが他のキャラクターとゴジラの違うところだろう」と述べています。
森アーツセンターギャラリーで開催の「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」はゴジラをアートの視点でとらえた展覧会です。(4月26日~6月29日)

本展の見どころを、主催の広報担当係からうかがいました。
「ゴジラは2024年に生誕70周年を迎えました。
第1作目が公開されてから現在まで「人類に警鐘を鳴らすような重厚な存在」や「コミカルなキャラクターのような存在」など、ゴジラは様々な形で描かれ私達の前に姿を現してきました。
解釈の幅が広くそれぞれの思うゴジラが異なることが、ゴジラが持つ特徴であり魅力でもあります。
本展は日本を代表する現代美術家の一人である横尾忠則をはじめ、国内外の第一線で活躍するアーティストの新作が集結するゴジラ×現代アートの大規模展覧会です。アーティストそれぞれが考える「ゴジラとは何か」が絵画、彫刻、写真、パフォーマンスなどそれぞれのかたちで表現されています。


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また展示空間は綺麗に整理された空間ではなくゴジラによって破壊された空間となっており、作品だけでなく会場全体からもゴジラの存在を体感することができます。
本展でしか見ることができないゴジラとアートが融合したジオラマや本展のために制作された特別映像で、ゴジラの新たな魅力に迫ります。
アーティストがどのように“ゴジラ”を解釈するのか、ぜひ会場でご覧ください」

ゴジラファンならぜひとも手に入れたいグッズも多彩に用意されています。会場で直にご覧ください。
【開催要項】
ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展
会期:2025年4月26日(土)~6月29(日)
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト: https://godzillatheart.com/exhibition
開館時間:10時~19時(入館は18時30分まで)
※4月26日~5月6日の全日及び金・土曜日は~20時(入館は19時30分まで)
休館日:会期中無休
巡回:なし
取材・文/池田充枝
