結婚式の招待状には書き方や返信するタイミングなど、さまざまなマナーが存在します。親として結婚式の主催者として招待状に関わることもあれば、招待される立場になることもあります。いずれの立場になったとしても、相手に失礼な印象を与えることのないよう、マナーは守りたいものです。

本記事では、結婚式の招待状の返信はがきの基本的なマナーやメッセージの文例をご紹介します。

目次
結婚式招待状の通知マナーとは?
出席・欠席に関する返信マナーと文例
結婚式招待状の返信期限と注意点
結婚式招待状に関するQ&A
最後に

結婚式招待状の通知マナーとは?

結婚式の招待状に関わる機会は、そう頻繁にあるわけではありません。すでに招待状マナーを把握されている方も多いとは思いますが、マナーを再確認しておきましょう。

ここでは、結婚式の招待状の基本的なルールや返信はがきの書き方をご紹介します。

結婚式招待状の基本的なルール

招待状の差出人は、披露宴の主催者の名前を記入します。親が結婚式の費用を負担する場合は、双方の父親の名前を差出人とするのが一般的です。親世代の頃は親が主催者となるケースがほとんどでしたが、近年は新郎新婦が連名で出すのが大多数になりつつあります。

招待状は挙式の遅くとも2か月前に発送します。招待状を送る際は、婚約したことを知らない人にいきなり送るのは非常識な印象を与えかねないので、事前に通知しておくのが礼儀です。親戚に関しては、親から連絡を入れておきましょう。

招待状の返信はがきの書き方

返信はがきの記入に関してもマナーが存在します。記入の際は、黒の万年筆やボールペンで記入するのが基本です。消えるボールペンやシャープペンシルはマナー違反です。

返信はがきの宛先にある、新郎新婦の名前の下に書かれている「行」「宛」は二重線で消し、「様」と書きかえます。修正液の使用は失礼なので、定規で丁寧に二重線を引きましょう。

返信はがきには出欠確認や住所、名前、アレルギーの確認項目などがあります。「御住所」「御芳名」などと書かれていますが、「御」や「芳」は自分に向けられた敬称であるため、二重線で消しましょう。

出席の場合は出席を〇で囲むだけでなく、前に「喜んで」、後ろに「させて頂きます」など書き足すと丁寧です。夫婦や家族全員招待され連名で返信する場合は、名前欄に出席する人全員の名前を記入します。

欠席する場合は、お祝いとお詫びの言葉を記入します。欠席の理由が病気や弔事などの縁起がよくないものであれば、詳細は記載せず「やむを得ない事情で」などあいまいにするのが一般的です。連名で招待されてどちらかが欠席する場合は、その旨と簡易的に理由に触れておきます。

出席・欠席に関する返信マナーと文例

招待状の返信マナーは、出席と欠席で返信のタイミングや書き方が異なります。返信はがきのメッセージ欄の記入は必須ではありませんが、何もなしでは寂しい印象を与えます。相手に祝福を伝えるためにも、一言記入するのがマナーです。

ここでは、出席と欠席のそれぞれの返信方法をご紹介します。

出席する場合の返信方法とメッセージ文例

(1)友人へのメッセージ

友人へのメッセージは、定例文だけでは相手に冷たい印象を持たれる可能性があります。一言でも自分らしい言葉を付け加えましょう。

「結婚おめでとうございます 招待してくれてありがとう ドレス姿を楽しみにしています」

(2)目上の人へのメッセージ

相手が目上の人である場合は、ラフなメッセージは避け、式に招待していただいた感謝と祝福を伝えましょう。

「ご結婚誠におめでとうございます 慶んで出席させていただきます 心からお祝い申し上げるとともに お二人の末長い幸せをお祈りいたします」

(3)親からのメッセージ

家族でもすでに世帯が別の場合は、招待状を送ります。身内だからとメッセージを省略される方がいらっしゃるかもしれませんが、親目線ならではの温かいメッセージを添えると喜ばれるでしょう。

「結婚おめでとう 新しい人生をスタートさせる二人の幸せを心からお祈りしています 式楽しみだね」

欠席する場合の返信方法とメッセージ文例

返信メッセージには「式に出席したいけれどどうしても予定が合わない」という残念さをメッセージに表すといいでしょう。「多忙につき」などの言い回しは、冷たく一方的な印象を与える可能性があるので注意が必要です。

「この度はご結婚おめでとうございます せっかくお招きいただいたのですが やむをえない事情で都合がつかないため 残念ながら欠席させていただきます お二人のお幸せをお祈りいたします」

結婚式招待状の返信期限と注意点

結婚式の招待状には返信期限が決められています。状況によっては早めの退出が望ましくないこともあります。招待状の注意点を守って、適切なタイミングで提出しましょう。

ここでは返信のタイミングやNGマナーをご紹介します。

返信のタイミングについて

返信ハガキは、招待状が届いてから「2~3日」以内に提出するのが基本です。期限ギリギリに提出した場合は、新郎新婦との関係性によっては「後回しにされた」とマイナスに捉えられることもあります。新郎新婦は返信ハガキの情報をもとに料理や引き出物の手配を進めるので、早めに返信してあげるのが親切です。

欠席の場合は、すぐに返信すると失礼な印象を与えることもあります。出席するために予定を調整しようとした行動を表すためにも、招待状到着から一週間以降に返信しましょう。

返信の期日が過ぎてしまった場合は、対面もしくは電話でお詫びを入れます。その際に取り急ぎ出欠の返事を伝え、早急に返信はがきも提出するのがマナーです。

返信のNGマナー

招待状の返信には、「忌み言葉」「重ね言葉」「句読点」は避けましょう。「くれぐれ」などの重ね言葉は「結婚を繰り返す」ことを連想させるといわれており、「終わる」などの忌み言葉は、縁起が悪いとされています。句読点は「二人の関係が切れる」などを連想するという考え方もあるので避けて、改行などで工夫します。

結婚式招待状に関するQ&A

こちらが招待する側となった際に、気をつけたい招待状発送時のポイントをご紹介します。

手紙やカードは同封すべきか?

招待状にメッセージカードなどを同封する場合は、ゲストとの関係性や披露宴での役割を依頼するか否かによって変わります。親の知人を招待する場合は、招待状とは別に親から一言あいさつ文を書いて同封すると丁寧な印象を与えます。

スピーチや余興など、披露宴で役割を依頼したい人にはお願いの付箋や手紙を入れておきます。ただし、事前に連絡もなく招待状で急に役割を依頼するのは失礼です。招待状発送前に直接か電話でお願いをした上で、招待状に同封して改めてお願いしましょう。

ポストに投函する?

招待状をポストに投函することは可能ですが、汚れたり折れ曲がってしまう恐れもあります。雨に濡れる心配もあるので、可能であれば郵便局に持ち込む方が安心できるでしょう。発送の消印の日付けを気にされる方にとっても、郵便局の窓口であれば確実です。

最後に

親が率先して招待状に関わることは稀ですが、招待する立場の場合は、言葉遣いやゲストへの配慮がされているかの確認はしておきましょう。結婚式の招待状といえども、マナー違反になると些細なことから今後の人間関係に影響することもあり得ます。誠実な対応を心がけ、相手に心からの祝福の気持ちを伝えたいものです。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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