独特な色彩と質感の文字盤が印象的な置時計。手がけたのは、金沢市でハンドメイドの腕時計製作を行なう工房「シーブレーン」だ。「水晶」と「緑瑪瑙」の文字盤は、天然鉱石を砕いて作る岩絵具で着色。約1400年前より日本画などで用いられてきた伝統的な画法だ。一方「白金」は、高級素材であるプラチナ箔を貼っている。
「日本古来の色を愛でてほしいとの思いで、天然の岩絵具にこだわっています」と、ブランドディレクターの牛島 孝さん。
文字盤の下地は、金沢市二俣町で作られている手漉きの二俣和紙。そこに岩絵具を何度も塗り重ねて仕上げる。文字盤を覆うカバーはないので、質感が直に感じられる。「同じ鉱石でも砕き方で質感が変わります。粗い粒子がきらめく水晶、微細な輝きが上品な緑瑪瑙など、表情の違いが楽しめます。白金は筋状の模様が入る和紙を使うことで、水面や雲を感じるような文字盤になりました」(牛島さん)
フレームの製造は、加賀市の我戸幹男商店が担う。素材に木目が美しい欅を使用し、山中漆器の伝統技法「ろくろ挽き」を駆使してなめらかな輪郭に仕上げる。
針の音はとても静かなので、ベッド脇に置いても気にならない。丸くて愛らしいオブジェのような本品は、大切な人への贈りものとしてもふさわしい。
【今日の逸品】
はなもっこ 置時計
シーブレーン
15,950円~(消費税込み)