もし、友人からお金を貸してと言われたらあなたならどうしますか? 貸すか貸さないか、それは理由や金額によっても異なりますよね。そこで友人同士でお金を貸し借りするときの心情や貸付時のルールなどについて、株式会社Clamppy(https://clamppy.jp/)が、全国の20歳以上の男女300人を対象にアンケートを実施いたしました。その結果を一緒に見てみましょう。
友人にお金を貸してもいいと思える理由は?
「友人にお金を貸してもいいと思える理由は?」と聞いたところ、下記のような結果が出てきました。
1位:飲食代
2位:生活費
3位:冠婚葬祭
4位:税金・公共料金の支払い
5位:買い物
6位以降、奨学金、交際費、携帯電話代、借金の支払いなどが続きます。
最も多かったのは、「一緒に食事をした際に友人の持ち合わせがなかったら、飲食代なら貸してもいいと思える」という意見でした。
ただ何度も続いたり、貸してもらえることが当たり前になっているようなら、もう貸したくないと思う人が多く、その友人とは距離を置くという意見が多いようです。また、冠婚葬祭などのように急に出費が発生したり、友人が切羽詰まったりしているときには、貸してもいいという回答もありました。
冠婚葬祭については具体的な意見もありますので、ご紹介します。
・葬式は急だから貸してもいいけど、結婚式は前からわかっているのだから貸したくない(40代/千葉県)
・貸しはするけど、数万円も用意できない友人が心配になる(20代/東京都)
・用意できないと友人が恥をかいてしまうので貸す(30代/埼玉県)
友人にお金を貸したくないと思う理由は?
続いて、「友人にお金を貸したくないと思う理由は?」と聞いたところ、下記のような結果が出てきました。
1位:ギャンブル
2位:借金の支払い
3位:交際費
4位:携帯電話代
5位:買い物
6位以降は、税金・公共料金の支払い、奨学金、生活費、冠婚葬祭、飲食代と続きます。
ギャンブルをする人や、借金を返せていない人にお金を貸しても返ってくる見込みが薄いと感じてしまうのが自然なのでしょう。交際費については、以下のような意見が多数を占めました。
・お金がないなら飲み会は控えたらよい(30代/愛知県)
・人からお金を借りてまで遊びに行くことが疑問(20代/神奈川県)
確かに、自身の都合で参加する飲み会などに使うお金を貸してほしいと言われても、あまり貸したくないというのが正直なところなのかもしれません。
お金を貸すときのルールは決める? 貸したお金が返ってこないときの対応は?
お金を貸すと決めた場合、ルールはあるのでしょうか? また、貸したお金が返ってこない時はどうしているのでしょうか? それぞれご紹介します。
1位:次の返済期限を約束する
2位:あきらめる
3位:相手の家庭に伝える
4位:法的手段を検討する
5位:その他
アンケートによると、ほとんどの人がお金を貸す際は「返済期限を決める」と回答しました。そして、4人に1人が「借用書を書いてもらう」と回答しています。
もしも「貸したお金が期限までに返ってこなかったら?」という質問に対して、一番多かったのは「次の返済期限を約束する」でした。その他、以下のような意見も多く見受けられました。
・友人から返済期限を延ばしてほしいと言われたらそうするが、自分からは切り出しにくい(40代/長崎県)
・友人が忘れているようならあきらめる(30代/大阪府)
・自分から貸したお金について話すのはケチ臭くて言いにくい(30代/石川県)
少数派の意見としては「利息をつける」「法的手段を検討する」という回答もあり、人によってお金の貸し借りは温度感がかなり違うことがわかりました。
友人に貸したお金がいくらまでなら、督促せずにそのままにする?
友人にお金を貸すといっても、金額によって態度は異なるものでしょうか? 「友人に貸したお金がいくらまでなら、督促せずにそのままにする?」かを聞きました。結果は以下の通りです。
1位:金額に関係なく督促する
2位:1,000円まで
3位:5,000円まで
以降は300円から100,000円までさまざまな金額や督促しないという回答になりました。
貸した金額が少額の場合、返済を督促しづらいものでしょうか? そのことについて聞いたところ、「貸したお金が数千円などの少額の場合は、督促しづらい」という意見が約7割を占めました。
どこまでを少額と判断するのかは人によって意見がさまざまでしたが、おおよそ「1,000円~5,000円」というご飯をおごる程度の金額なら督促しないという意見が多い印象でした。
しかし、いくらであっても「金額に関係なく督促する」という意見も多いようです。友人関係ならばきちんとケジメをつけることは大事だという回答もありました。
貸したお金が返ってこなかった場合、相手との友人関係は続ける?
貸したお金が返ってこなかった場合、相手との友人関係は続けるかどうかを聞いたところ、下記のような結果となりました。
1位:続けるが積極的なつき合いは避ける
2位:縁を切る
3位:これまで通り続ける
お金が返ってこなかったら「友人と距離をとる」という意見が約8割以上です。反対に「これまで通り続ける」と回答したのは約1割に留まり、最も少数派の意見となりました。
その他には以下のような意見もありました。
・普段遊びに行くとお菓子などを作ってくれる。だから1回くらい返ってこなくても気にならない。(30代/奈良県)
・元々お金を貸すときは返ってこないと思って貸しているから。(40代/青森県)
・貸した側にも責任がある。(30代/山梨県)
また「縁を切る」と答えた人が5人に1人で「続けるが、積極的なつき合いは避ける」という意見が6割を超えました。
やはり、一度貸したお金が返ってこなかった友人に対しては、不信感や疑念が生まれてしまうようですね。「金の切れ目が縁の切れ目」と言うように、積極的なつき合いは避けたいと思われてしまうものなのでしょう。友人との関係にひびを入れないためにも、少額でもきちんと借りたものは返すのが礼儀と言えるでしょう。
今後友人にお金を貸すことがあったら、気を付けたいことは?
上記の質問に対しては「そもそも貸さないようにする」という意見が多数寄せられました。その他の回答としては以下のようなものがあります。
・貸すときはその人との縁は切ったと思って貸す。(40代/神奈川県)
・お金が必要な理由に納得できたら貸す。(30代/北海道)
・必ず借用書を作成する。(30代/群馬県)
相手との関係性やお金が必要な理由との折り合いをつけて貸すという堅実な意見が多くありました。
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友人間でお金の貸し借りをする際は、たとえどんなに仲がよくてもこれがきっかけで縁が切れてしまったり、トラブルになったりする可能性があるということを念頭に置いたほうがいいかもしれません。みなさんも、お金の貸し借りには十分注意し、良好な友人関係を築いていってくださいね。
【調査概要】
■調査名:友人とのお金の貸し借りに関するアンケート
■調査対象:全国の20歳以上の男女
■調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート(ランサーズ)
■有効回答人数:300名(回答率100%)
■調査期間:2021年9月1日~2021年9月6日