インターネットに接続するには、光回線提供会社(NTTやIIJ、電力会社系など)や、スマートフォン(以下スマホ)の携帯電話会社、街のWi-Fi接続ポイントなどから接続します。接続するための様々な方法についてご紹介しましょう。
目次
インターネットを快適に使うための様々な回線
インターネットに接続するときに必要なもの
接続できないときの原因は?
まとめ
インターネットを快適に使うための様々な回線
インターネットを使うための回線はいくつもあります。ご紹介していきましょう。
光回線
都市郊外の一軒家であれば、速くて快適な光回線を契約しましょう。NTT系、CATV(ケーブルテレビ)系、独立系など、様々な会社が光回線とISP(インターネットサービスプロバイダー)契約をセットで提供しています。ONUと呼ぶ光をイーサネットに変換する装置とWi-Fi付きのNATルータを室内に設置して使います。離島の光回線も、国の施策によって拡がっています。
ADSL回線
マンションにお住まいの場合は、マンションへは光回線でマンション内はADSL回線(電話のケーブルを使うデジタル回線)などが多いでしょう。ONUという電話線からデジタル信号を取り出す装置とWi-Fi付きのNATルーターを室内に設置して使います。
地方だと電話局から遠く未だ回線が無い場所もありますが、国の政策もあり回線の繋がりが拡がって来ています。
パソコンやタブレット端末
回線が開通したら、ノートパソコンやデスクトップパソコンなどを、NATルータに有線(イーサネットケーブル)やWi-Fi接続をして、ブラウザを使ってインターネットに接続します。
スマホ
スマホを購入すると4G LTEとか5Gなどの携帯無線回線接続サービスとセットになっているので、電波が届くエリアであれば直ぐにインターネットが使えます。メールクライアント、ブラウザだけでなく、専用アプリもインストールされているので、すぐに使うことが出来て便利です。
しかしながら回線利用量によって月額料金が変わるので、動画などを長時間見る場合は自宅で光回線やADSL回線を利用してWi-Fiでインターネットを使うことをお勧めします。
回線付きWi-Fiルータ
スマホの携帯電話回線を使ってWi-Fi接続できる装置です。海外旅行に持参して各国で使うサービスが便利。最近では、高速5G回線で使い放題サービスも安価に。光回線を引かなくても工事不要で、Netflixなど通信量の多い映像サービスが安価に利用出来るルータも出てきました。
テザリング(スマホを回線付きWi-Fiルータとして使う)
スマホのWi-Fiルータと同様の機能をテザリングと言い、パソコンやタブレット端末とインターネット共有をして、インターネットに接続できます。ただし、スマホの通信量は増えるので通信制限を超えないように注意しましょう。
インターネットに接続するときに必要なもの
パソコンやタブレット端末、スマホで、インターネットに接続するには、回線(光、ADSL、携帯電話回線)とISP事業社のサービスを受けないと接続出来ません。回線だけを契約することはなく、インターネット利用ではセットで契約します。ISP事業社は多くの利用者に契約してもらうために、わからないことがあれば詳しく親切に教えてくれます。
大きな電気店や携帯電話ショップはお近くにあるでしょう。回線とISP業務も代行していますので、携帯電話と一緒に契約すれば割引されることも。地域によってCATVサービスを提供している事業社は、回線とISPサービスも行っています。電力会社系列でも回線とISPを提供している事業社があり、光ケーブル回線は速くて安価な場合があります。
スマホしか使わないなら、回線とISPとの契約は不要です。スマホのテザリングを使えば、パソコンも少しであれば使用できます。
接続できないときの原因は?
「接続できなくて困った!」という時に行って欲しい手順をご紹介します。
最初に行うのは、接続機器をリセットすること
接続できなくなった時、最初に行って欲しいのは接続機器をリセットすることです。使う機器から順番にリセットします。パソコンなら、Wi-Fi接続設定、有線(イーサネットケーブル)を使っているなら、すべてのLINKランプが正常かどうかを確認します。
正常でない場合は、NATルータをリセットします。それでも接続できない場合は、ONUのリセットです。もしくはAC電源アダプタを一度抜いてリセットしましょう。
回線やISP事業社の問題であることも
回線やISP事業社の問題で繋がらないこともあります。その場合は、「復旧を待つ」のみ。原因が回線やISP事業社にある場合には、24時間365日監視運用しているプロエンジニアたちが復旧作業を行っています。ユーザーに状況を説明するよりも、復旧作業が優先されるので、情報公開が遅いと思われることもあるかもしれません。
どこの故障か簡単に見分ける方法
どこの不具合なのか見分ける簡単な方法をご紹介しましょう。NetFlix社が提供する回線スピードを計測する「Fast.com」(https://fast.com/ja/)にアクセスしてみてください。パソコンでもタブレット端末でもスマホでもブラウザから使えます。
Fast.comで接続スピードを計測すれば正常か不調かの判断が出来やすくなります。Wi-Fi接続が切れているとブラウザが「インターネットに接続されていません」などと出て、Fast.comにアクセスも出来ません。
インターネットへの接続に限定するなら 「Yahoo!Japan」にアクセスしてみてください。ブラウザで「ヤフー」と入力するだけです。ヤフーに接続出来ない場合はインターネットにアクセス出来ていないということになります。
これらの方法で、どこの故障か切り分けて原因を絞り込んで行きます。
まとめ
インターネットへの接続は、初めての方には大変難しいものです。しかし、電気店や回線・ISP事業社からサポートを受けることが出来ます。彼らはインターネットを使ってもらうことが仕事なのです。
繋がってしまえば、ほとんど故障しません。10年単位で電子機器は寿命が来ますので、高性能な回線や機器に更新するだけです。
また、インターネットに繋がると様々なことをググる(Google検索)ことが出来るので、専門家の知恵も共有でき、故障かどうかを簡単に調べることもできるようになります。
杉田正
インターネットハンドルはsugipooh
アマチュア無線、TK-80BS、PC-8001、APPLEII、MacintoshPlusからのアップル信者。大型ストレージ、RAIDやNAS開発からWebサーバー開発、データセンターにおけるセキュリティ規格ISO27001(ISMS)を日本で最初に取得。現在はホスティング用省エネデータセンター研究開発や省エネデータセンター構築コンサルタントを行っている。
構成・編集/京都メディアライン(http://kyotomedialine.com)