江戸の町には庶民のための行楽地が点在していました。花見をしたり、鳥のさえずりに聞き惚れたり……、季節の風情や景観を粋に楽しんだそうです。
さて、江戸っ子達に人気の行楽地はどんなところだったのでしょうか? 今回は江戸の名所に関するクイズを4問、「江戸文化歴史検定」(通称・江戸検)の過去問題からピックアップしてみました。
【クイズ1】
江戸には桜の名所がいくつかありました。そのうち、品川宿周辺の花見の名所で、徳川家康が鷹狩りの際の休息所を設けたことでも知られる場所は、どこでしょう?
(い)飛鳥山
(ろ)上野山
(は)御殿山
(に)待乳山
【クイズ2】
江戸の根岸は上野台地東側の田園地帯に位置し、文人・風流人の住まいが多かった場所です。ここはまた、ある鳥の名所としても知られていました。その鳥とは何でしょう?
(い)ウグイス
(ろ)カッコウ
(は)タカ
(に)ミヤコドリ
【クイズ3】
標高が26mしかないにもかかわらず、江戸時代には眺望が良いことで知られた山は次のうちどれでしょう? 幕末に来日した写真家ベアトは、この山から江戸を眺めるパノラマ写真を撮影しています。
(い)愛宕山
(ろ)飛鳥山
(は)御殿山
(に)天保山
【クイズ4】
酒井抱一・大田南畝など江戸の名だたる文人の協力を得て、佐原鞠塢(さわらきくう)がつくった庭園は、現在は向島百花園の名前で知られています。この庭園は、さまざまな名前で呼ばれましたが、そのひとつとして正しいのはどれでしょう?
(い)六義園
(ろ)百草園
(は)新梅屋敷
(に)隅田川御殿
以上、4問です。いかがでしょうか?