『サライ』8月号を発売しました。今号は、心の塵をはらう「聖地への旅」と、
それでは今号の読みどころをご案内いたします。
【第1特集】岩に祈り、滝を拝し、心の塵をはらう
人生の答えは聖地・霊場にあり
米軍・普天間基地のほど近くに「琉球八社」のひとつ普天満宮が鎮座しています。同宮奥宮は、洞窟の中にあり、大特集巻頭を飾る奥宮の姿(上の写真)は、自然に畏怖の念を抱き、母なる胎内に霊力が宿ると信じた古代人の信仰の源流を私たちに伝えてくれます。
『サライ』8月号「聖地・霊場」特集では、写真家・作家の藤原新也さんが撮影した「霊場恐山の地獄と極楽」の幻想的な写真や、女優岩下志麻さんの奈良・三輪山への想いなど、もりだくさんの内容となっています。
さらに、「生まれ変わりを体感できる出羽三山2446段の石段」「関東屈指の天空の聖地・三峯山」「開山1300年を迎える白山の聖なる池」「現世と来世の安らぎを求めた熊野詣で」「空海の教えを体感する奥之院朝勤行」など、人生に悩んだり、迷ったりしたときに訪ねたい聖地・霊場を網羅しています。
岩に祈り、滝を拝し、心の塵をはらう。人生の答えを見つけに、この夏、聖地・霊場に出かけてみませんか?
【第2特集】それでも食べたい絶滅危惧種
襟を正して「鰻」を味わう
〈石麻呂に われもの申す 夏痩せに よしというものぞ むなぎとりめせ〉
万葉集にある、大伴家持が夏バテした友達に鰻(むなぎは鰻の古語)を捕って食べるように勧める、有名な歌です。かほどの昔より、鰻は日本人にとって夏の滋養食であり、ソウルフードなのです。
その鰻も、今や絶滅危惧種となっています。漁獲高はなんと全盛期の5%まで減っているそうです。東京・東麻布の名店『野田岩』店主の金本兼次郎さんは「(使う鰻が)全部養殖になってもいいとさえ思っています」と話してくれました。
では単純に「食べなければいい」のかというと、それは違うと私たちは考えています。食は文化。その文化が失われるということは、鰻の重要性についての理解も失うということです。
おいしい鰻を大事に食べていくためには、謎に包まれたニホンウナギの生態を識る必要があります。そこで今回の特集では、鰻研究で有名な東京大学大気海洋研究所の青山潤教授に、最新の鰻事情を教えていただきました。
もちろん、鰻の未来をきちんと考えている東西各地の鰻の名店の数々も紹介しています。鰻が好きという方なら、ぜひご一読いただきたい特集です。
いかがでしょうか? 「聖地・霊場への旅」と「鰻」の2大特集に加えて、